ロードスター再考(2) 初代ロータス・エリーゼ 当時のストーリー 今の印象

公開 : 2017.07.30 17:10

ヒントは得るが、まねはしない

過去のクルマからヒントを得たといっても、レトロな要素は取り入れなかった。

シャシー設計を担当したリチャード・ラッカム氏はエポキシ系接着剤で接合した押出アルミニウムによるバスタブフレームを採用し、わずか68kgという軽さと頑強さを同時に手に入れた。

トムソン氏はタルガ・フローリオに出場したミド・エンジンのレーシングカーなどたくさんのクルマからデザインのヒントを得た。

実際に見ても、低く構えたスタンスや無数の曲線で構成されるボディや数多のエアベント、にこりと笑った顔にも見えるフロント・エンドなどは、古いレースカーを意識していることが伺える。

愛らしさのある、と言う表現だけには終わらず、機能を優先したがゆえの潔さがあるのがデザイン上の特徴だ。

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