アウディRS3「セダン」 AMG A45/BMW M2への優位性は? 試乗記

公開 : 2017.08.14 12:20  更新 : 2017.08.14 12:22

■どんな感じ?

直列5気筒、どう変わったのか

エンジンはこれまで同様、V10÷2の2.5ℓ直列5気筒だが、アウディ・スポーツはこれを徹底的にチューニング。ブロックは鋳鉄製からアルミ製に変更され、オイルパンはマグネシウム製となった。

フロントアクスルへの荷重は26kg軽減された。車両重量は、スポーツバックが1510kg、セダンが1515kgで、これはメルセデス-AMG A45だけでなく、2輪駆動のBMW M2よりもわずかに軽い。

これより下位のS3セダンはさらに45kg軽く、室内の仕上げも上々だが、RS3に乗ってしまえば物の数ではない。

あちらはゴルフR譲りのEA888型直4だが、RS3は大幅改良された直5は、4000rpm辺りでデュアルポート・インジェクションがハイオク燃料を猛烈に吹き込み、1-2-4-5-3の着火による独特の鼓動が伝わってくる。

旧型RS3と比較すれば、直線加速に関しては大きな差を感じないが、それはつまり戸惑うほど速いのは変わらないということでもある。

その理屈抜きの獰猛さが魂を揺さぶるようなものであるかは、とりあえず考えないでおこう。

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