F1、経営権がリバティ・メディアに 苦境は改善? 解決策とは

公開 : 2017.12.03 18:10  更新 : 2018.01.11 16:40

強力なチームとの摩擦も

これらの計画は各チームのコストを削減し、利益の公正な分配を図るために検討されているが、一方でフェラーリのような強力なチームとの間で摩擦も生み出している。

キャリーもブラッチスも何も言わないが、彼らが断固たる姿勢を取ろうとしている事は明白だ。

フェラーリはあまりにも長く過度な恩恵に浴しており、提案を受け入れるか、新たなレース場所を探す事になるだろう。

もちろん、フェラーリがF1以外のレース場所を探すなど現実的でない事は彼らも知っている。ではさらなる衝突が起こるのだろうか? それはリバティ次第だ。

もし彼らが上手くやれれば、大騒ぎなど起こらないはず。今後の動向に注目だ。

F1を新たに仕切るのは誰?

チェイス・キャリー

キャリー(写真左)は1981年にコロンビア・ピクチャーズに入社し、映画ビジネスとケーブルテレビ・ネットワークの融合に重要な役割を果たした。

1980年代後半にフォックスへ移ったあと、衛星放送サービスのディレクTVによる買収以前には、フォックス・ニュースとフォックス・スポーツの立上げに関わった。

フォックスがディレクTVによって買収された際にリバティ・メディアに参加することになったが、その後、ルパート・マードック率いる21世紀フォックスへ社長として復帰した。そして、マードックの帝国ではトップになれないことが明らかとなり、F1へと移ってきたのだ。

ショーン・ブラッチス

ブラッチス(写真右)は1987年にケーブル及び衛星スポーツチャンネルのESPNへ入社し、2005年にはセールス及びマーケティング部門のトップへと上り詰めた。

その間、ESPNを新たなメディアとして、有料放送の視聴者へインターネット経由でストリーム配信を行えるようにした。また、彼はTV業界幹部として最初にeスポーツの重要性を認識したひとりでもある。

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