追悼 マツダ山本健一元社長 歴代ロータリー、今のると? 試乗

2018.01.07

速さではないRX-7の魅力

110Sや後のRX-8と同様、RX-7も特別速いとは感じさせないが(パワーはシリーズ1コスモと同様110psだ)、スポーツカーを楽しむのに馬鹿力は必要なかった時代のクルマなのだ。RX-7には他のクルマにはない繊細さとバランスが備わっている。

適度な重さのアシストなしのステアリングからは喜びに満ちた感覚が伝わってくる。運転すれば1980年代には日本車にしかなかった精度と品質の高さが感じられる。

かっこいいリトラクタブル・ライトの間を見据えれば、気分はまるでクロス・カントリー。現代のクルマについていくのも簡単だ。正直に言えば一日中でも運転したかったのだが、このような歴史と由来を持つクルマを無駄に走らせていいのかという良心の呵責に耐えきれなかったのだ。

マツダが本当のスポーツカー・メーカーになったのは、1980年代後半の初代MX-5の登場からだと考えがちだが、このRX-7は、その10年も前に、広島を本拠地とする会社がロータスのようなシャーシー・バランスを実現していたことを証明している。

初代を楽しんだ後は、ポルシェ944をまねてデザインがよりアグレッシブになり、リア・サスペンションにパッシブ・ステア機能が付いた2代目はどうなのか、較べてみたいところだが、今日はこれを飛ばして3代目に急ごう。

 
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