いよいよジュネーブ・モータショー開幕 会場を彩ったスターたち 後編

公開 : 2018.03.04 16:40  更新 : 2019.05.04 13:03

フォルクスワーゲンXL1(2013年)

ブガッティ・ヴェイロンが速さの王者なら、このXL1は効率で王座を手に入れるべくフォルクスワーゲンが開発したクルマだ。ことの起こりは2002年に発表された、1リットルカー・プロトタイプにまでさかのぼる。それ以来、数多くの試作車やコンセプトカーで研究を重ね、そこで得たノウハウを活かしてついに市販にたどり着いた。200台限定で生産されたそれは、9万8515ポンド(約1480万円)で販売された。

ちょっとばかり冗談じみた値付けだが、空力と技術の先進性では世界屈指のクルマになら払っても惜しくないというユーザーはいるものだ。なにしろこのXL1、ディーゼルエンジンを用いたプラグイン・ハイブリッドと軽量設計が奏功し、111km/ℓという桁違いの燃費を叩き出すのである。2014年のパリ・サロンでは、これにドゥカティのエンジンを積んだXLスポーツが発表され注目を集めたが、残念ながら量産されることはなかった。

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