ダチア・サンデロ・アンビアンスdCi90

■どんなクルマ?

ベーシック・モデルの5,995ポンド(83万円)に、エンジンとトリムのアップグレード代として50%も価格を上乗せしたモデルが、このダチア・サンデロ・アンビアンスdCi90だ。そのトリムは、ミッド・レベルでローリートより安く、アクセスより上級となる。われわれのテスト車両は、いくつかのオプションを装備していたので、その価格は、ちょうどフォード・フィエスタの領域となっている。

このモデルは、サンデロのレンジでは最も高価で最も効率の良い1.5ℓターボ・ディーゼルを搭載するモデルだ。そのエンジンは、ルノー・クリオから移植されたものだ。その燃費は26.3km/ℓ、CO2排出量はサンデロでは唯一100g/kmを切る。このエンジンは、アンビエンスとローリートのみに用意され、ベーシックなアクセスには設定されていない。

テスト車両のように、オプションの15インチ・アロイ・ホイールとメタリック・ペイントを施すと、その価格は9,000ポンド(124万円)を超えてしまうことになる。

■どんな感じ?

まあまあ、といった感じのクルマだ。その品質と快適性は充分に許容できる範囲だが、それ以上でもない。後は、その価格との折り合いをどこでつけるかだ。尤も、この8,395ポンド(116万円)という価格は、座りのいいものかもしれない。

洗練されたエンジンと、程よい装備、そしてスマートなエクステリアおよびインテリアは、ダチアのコンセプトにあった組み合わせということができる。

1.5ℓのターボ・ディーゼルのパフォーマンスは力強く、特にロー・エンドでは軽快に回る。しかし、3000rpmを越えるとエンジン・サウンドはうるさくなり、ギア・ノイズも大きくなる。

高いギア・レシオは燃費を稼ぐには有効だ。高速道路上では22km/ℓ台をマークするのは区でもない。

ハンドリングはさくさくとしたもので、ターンインも適切。グリップ・レベルは高くないが、フィーリングは悪くない。

乗り心地はサンデロのアピールポイントのひとつだ。サスペンション・トラベルも大きい。しかし、アロイ・ホイール・モデルは、スティール・ホイール・モデルよりも乗り心地を損なっているのも事実。

ステアリング・ホイールは固定で、シートは高めにセットすることができないので、あなたの背が高いか、あるいはホイールを胸の前あたりに間近にセットするのが好きであれば申し分ない。そうでなければ、ロング・ドライブの後などは、すこし手足が疲れるかもしれない。

トリムは、ボディと同色のバンパーや、60/40分割式シート、USB接続付きラジオなど、充分な装備がされている。

■「買い」か?

5,995ポンド(83万円)のベーシックなサンデロは、さすがに質実剛健すぎてすべてがゴツゴツしていた。かといって、10,000ポンド(139万円)以上をダチアに支払うというのはナンセンスだし、ダチアのターゲットとするところではないような気がする。

そういった意味において、この価格のサンデロ・アンビアンスdCi90は、ベストなチョイスかもしれない。パフォーマンスも充分で、経済性も良い。そのクオリティや優雅さはフィエスタには及ばないが、多くのオプション装備を選択しないのであれば、価格的に魅力のあるモデルである。

(マーク・ティショー)

ダチア・サンデロ・アンビアンスdCi90

価格 8,395ポンド(116万円)
最高速度 172km/h
0-100km/h加速 12.1秒
燃費 26.3km/ℓ
CO2排出量 99g/km
乾燥重量 1033kg
エンジン 直列4気筒1461ccターボ・ディーゼル
最高出力 89bhp/3750rpm
最大トルク 22.4kg-m/1750rpm
ギアボックス 5速マニュアル
 
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