国産メーカー販売 2017年度、前年度超え なぜ? 「2018年3月に売れた日本車」

2018.04.06

2018年3月 車名別 販売台数ランキング

(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)

1位 ホンダN-BOX 2万6851台
2位 日産ノート 1万9356台
3位 スズキスペーシア 1万8711台
4位 ダイハツ・ムーヴ 1万7465台
5位 日産デイズ 1万6233台

6位 ダイハツタント 1万5783台
7位 トヨタプリウス 1万5688台
8位 日産セレナ 1万5080台
9位 トヨタ・アクア 1万4778台
10位 スズキ・ワゴンR 1万4392台

ホンダN-BOXが2017年度車名別トップ 軽は9年ぶり

3月の乗用車の車名別ランキングでは、前月と同様に “軽高登低” の傾向が示された。

トップに立ったのは昨年9月に全面改良を実施したホンダN-BOXで、前年同月比2.8%増の2万6851台の販売を成し遂げて7カ月連続での首位に輝く。続く第2位には同20.6%減ながら1万9356台を販売した日産ノートが、第3位には同24.4%増の1万8711台を販売したスズキ・スペーシアが入り、いずれも前月から1ランクのアップを果たした。第4位から第6位までは軽自動車がずらりと並び、昨年8月に一部改良を行うなどしたダイハツ・ムーヴが1万7465台、高い人気を維持する日産デイズが1万6233台、昨年12月に一部改良を実施したダイハツ・タントが1万5783台を達成してランクインする。


登録車では第2位の販売台数(1万5688台)を記録したトヨタ・プリウスは総合で第7位、3月にe-POWERモデルを追加した日産セレナは第8位にとどまった。トップ10を一覧すると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、5カ月連続である。また、トップ10のうち2万5000台以上の販売台数を達成したのはホンダN-BOXの1車種のみで、以下は1万4000台から1万9000台のレベルと大きく水をあけられる結果となった。

注目の新型車の動きを見ていこう。昨年5月にイースを新型に切り替えたダイハツ・ミラは前年同月比43.9%増(1万1497台)で第13位に、2月にマイナーチェンジを図ったホンダ・ヴェゼルは同0.6%増(9030台)で第21位に、昨年9月にマイナーチェンジを実施したホンダ・ステップワゴンは同49.0%増(8769台)で第22位に、1月にマイナーチェンジを行ったトヨタ・アルファードは同44.9%増(7213台)で第29位に位置。また、3月に発売した新型クロスオーバーSUVの三菱エクリプス・クロスは月販目標1000台の5倍近くとなる4996台を販売して第39位に、昨年9月にプラドをマイナーチェンジしたトヨタ・ランドクルーザーワゴンは同104.3%増の4351台で第40位に、昨年12月に発売した新型3列シートクロスオーバーSUVのマツダCX-8は月販計画1200台の約3.6倍となる4342台を販売して第41位に、新ジャンルの小型クロスオーバーワゴンを謳って昨年12月にデビューしたスズキ・クロスビーは月販目標の2000台を大きく上回る3751台を記録して第43位にランクインする。そして、昨年7月に全面改良したトヨタ・カムリは同1020.4%の大幅増(3137台)で第46位に、昨年10月に第2世代に切り替わった日産リーフは同90.8%の大幅増(2997台)で第48位に入った。

2017年度 車名別ランキング

2017年度の車名別ランキングにも触れておこう。トップに立ったのは軽自動車のホンダN-BOXで、前年比16.2%増の22万3449台を達成して初の首位に就く。モデル末期になっても月販1万台以上を継続し、フルモデルチェンジした9月以降は月販2万台前後を記録するなど、安定した人気を確保したことがトップとなった要因だ。また、ホンダ車の年間首位は2002年度のホンダ・フィット以来、実に15年ぶり。さらに、軽自動車がトップになるのは2008年度のスズキ・ワゴンR以来9年ぶりである。

続く第2位には、昨年度の首位から陥落したトヨタ・プリウス(14万9083台)が位置。第3位にはダイハツ・ムーヴ(14万5643台)、第4位には日産デイズ(13万6505台)、第5位にはダイハツ・タント(13万4660台)と軽自動車勢が並んだ。トップ10を一覧すると、HV専用またはHVを中心に据えた登録車が3車種で、残り7車種が軽自動車。ユーザーの低燃費志向、そして節約志向は依然として続いているようである。

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