自動車メーカー同士のコラボ 成功例、失敗例、醜い例 後編

公開 : 2018.05.05 17:10  更新 : 2019.05.04 13:03

醜い例 アルファ・ロメオ日産

最も悲惨な例を挙げるとすると、1980年代初頭のコラボによるこのクルマだろうか。両社の共同開発により、アルファ・ロメオ・アルナ(合弁会社Alfa Romeo Nissan Autoveicoliの略)と、日産チェリー・ヨーロッパ(和名パルサー)のふたつが作り出されたが、両モデルともそれぞれのメーカーにとって大失敗だったのである。

日産チェリーは、アルファ製水平対向エンジン、アルファ・スッドとパルサーのサスペンション、そしてイタリア製の電装系を織り交ぜた構造をしていた。イタリアのファンはこれを日本のクルマと見なして避け、逆に日本のファンはイタリアのクルマと見なして敬遠した。このプロジェクトは最初から最後まで大失敗だったと言える。

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