レクサス、EVとなる次期『LFA』でV10エンジンの走りを再現 五感に訴える運転感覚 英国でコンセプト公開

公開 : 2026.07.15 07:05

レクサスは、英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで『LFAコンセプト』の走りを披露しました。先代のV10エンジンの咆哮をただ模倣するのではなく、運転感覚を近づけることを目指しています。

単なる内燃機関の模倣ではない

レクサスは、開発中の次世代電動スーパーカーの運転感覚を、伝説的な『LFA』に近づけようとしている。しかし、それは単にV10エンジンの咆哮を模倣するということではない。

7月9日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、カモフラージュを身にまとった『LFAコンセプト』が披露された。実質的にトヨタのV8エンジン搭載スーパーカー『GR GT』のEV版にあたる。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレクサスLFAコンセプト
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレクサスLFAコンセプト    AUTOCAR

正確な技術詳細はまだ明らかにされていないが、現在の液体電解質バッテリーよりもはるかにエネルギー密度の高い全固体電池(SSB)を、レクサスの市販車として初めて採用するとみられている。

GR GTと同じ軽量アルミニウム構造をベースとし、シルエットは似ているものの、スタイリングにおいてはアグレッシブさが抑えられた控えめなものとなっている。レクサスデザイン部グループマネージャーの笠松省吾氏は、これは内燃機関搭載の先代LFAの影響を受けたものだと述べた。

「LFAは、本来の機能に基づいた、非常に控えめで芸術的なデザインでした」と笠松氏は説明し、新型車はトヨタのGR GTよりもミニマルで控えめな外観となることを強調した。

EVへの乗り換え促すリーダーに

LFAコンセプトでは、「レクサスの全体的なデザイン言語ではなく、メッセージを表現すること」を目指しているため、必ずしもレクサスの現行量産車と同じように見せる必要はないという。

笠松氏は、このコンセプトのデザインは「ほぼ」最終的な姿であり、来年予定されている発売に向けて「ほぼ完成」していると語った。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレクサスLFAコンセプト
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレクサスLFAコンセプト    AUTOCAR

LFAコンセプトの主な存在意義は、高性能EVをめぐる従来の常識に「挑戦」することにある。「現時点で、多くの人々はバッテリー(駆動)がエキサイティングだとは信じていません。これは大きな挑戦です」と笠松氏は言う。

レクサス統括部のチーフエンジニアである雪田幸宏氏もこれに同意し、高価格帯のスポーツEVに対する需要の低さが「わたし達の最大の課題」であることを認めた。

しかし、雪田氏は、レクサスがスーパーカーのドライバーたちに内燃機関からEVへの乗り換えを促す「リーダー」になりたいと考えており、それを実現するには本格的なドライビング・エクスペリエンスが鍵となると述べた。

「市場から感じ取れるのは、BEVは『偽物』だということです。(内燃機関の)音を模倣しているからです。しかし、それはわたし達がやりたいことではありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事