初試乗 新型メルセデス-AMG G63 先代からの最大の違い「洗練性」

公開 : 2018.05.07 11:50  更新 : 2018.05.07 12:04

メルセデス-AMG G63の2018年型の試乗記です。飛んでいますね。5.5ℓV8からM178型4.0ℓV8ツインターボにかわった2018年型は、エンジンのみならず、ボディ構造やサスペンションなど、見るべきところがたくさん。「新たな象徴」と締めくくられています。

もくじ

どんなクルマ?
Gクラスの購買層 3つのカテゴリー
新型Gクラス 内外装の変更点詳細
サスやフレーム変更 もたらす恩恵

どんな感じ?
新型Gクラス 乗った印象どう違う
4.0ℓV8ツインターボ/9Gの印象は

「買い」か?
購入「ためらう理由なし」 象徴に

スペック
メルセデス-AMG G63 4.0 V8のスペック

どんなクルマ?

Gクラスの購買層 3つのカテゴリー

メルセデス・ベンツGクラス開発部門最高責任者のDr.グンナー・グーテンケは社内では「Mr.G」として知られており、彼はこのアウトドア志向のクルマの購買層は3つのカテゴリーのうちのどれかひとつだと考えている。

ひとつ目は、公私を問わず、徒歩では難しいチャレンジングな道を走破する必要があるひとびと。

ふたつ目は、このような大柄のクルマには乗れないなどと思いつつも、審美眼のあるひとびと。

そして3つ目はウエスト・ロンドンに住むような、スリーポインテッドスターのついた最も豪華で大仰なクルマを好むひとびと(新興富裕層に多い)である。このニーズは、AMGが1999年にGクラスを用意し始めてから、うまく満たされている。

もちろんGクラスの歴史はこれよりも古く、1979年に発売が開始された。メルセデスの中では最も長い歴史を持つモデルで、「生産終了」されたことのない唯一のモデルでもある。

今回のアップグレードは、これまでGクラスになされてきた中でも最大だが、この目的は例の3グループ全てを満足させることにある。

象徴を「改革」することの最大の難しさは、何を変え、何を残すかにある。Gクラスの場合、メルセデスは外装パネルの下はほとんど全て変えつつも、アルミニウムのスキンはうまく残している。

もっとも、開発中にはウインドウスクリーンにもっと傾斜をつけたくなったに違いない。風切り音も減るし、ダッシュボードに所狭しと並ぶデジタルのボタンのスペースも広がるのだから。しかし実際の変更は1°未満で、素晴らしく起き上がり切り立ったフロントからの眺めは残された。

ほかの変更点も見てみよう。

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