フォルクスワーゲン「セドリック」に試乗 2021年、完全自動運転車を発売

公開 : 2018.06.20 18:10

最初は商用車向けに搭載

モイアが送り出すクルマたちは現時点で明らかになっていない。しかし、初期段階の技術を導入するコストの高さゆえ、T5バンやI.D.ハッチバック・コンセプトをベースとしたバッド-eコンセプトなどの商用車が使われる可能性が高い。いずれ単価が下がれば、個人向け車両にも搭載可能となるだろう。

「1台あたりの導入コストは1万ドル(110万円)から1万5000ドル(165万円)程度となる見込みです。これはビジネス用としてしか受け入れられないでしょう」という。

レベル4から5相当の自動運転装置の導入コストは不要となる運転手の人件費で相殺できるだろう。

フォルクスワーゲンは2023年発売予定の「セドリック」というレベル4-5程度の自動運転技術を搭載した小型ポッドの計画を明かした。この9月までに、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)や内外装のコンセプトを公開する予定だ。

この基礎となる技術研究は、ルーフに5つとバンパーに4つのレーザーセンサー、4つの近距離レーダーセンサー、前面カメラを搭載したe-ゴルフでおこなわれている。

このクルマのコントロールを司るコンピュータは、超小型にも関わらず1日あたり20TBものデータを処理することができる。前面カメラは自動運転技術の「目」として歩行者を認識し、横断歩道脇で立っているひとがふいに歩き出した場合にも対応可能だ。

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