短評 マクラーレン・セナ サーキットの印象、扱いやすさが衝撃

公開 : 2018.06.29 16:10

AUTOCAR英国編集長がマクラーレン・セナに試乗しました。みじかい記事ではありますが、セナのポテンシャルがいかに高く、なおかつ乗りやすいクルマであるかが伝わってくるでしょう。

もくじ

ル・マン・カーに匹敵
公道も走れるレースカー

ル・マン・カーに匹敵

わたしは、今週末をリスボンから1時間ほど西に移動したエストリル・サーキットで過ごした。試乗したのはマクラーレン・セナ。800ps、75万ポンド(1億900万円)のサーキット志向の限定モデルである。とはいえ、公道の走行も可能だ。

しかし、今回は公道での試乗はなかった。マクラーレンオーナーがサーキットを好みがちであることを考えると、サーキットのみの試乗でも良いのかもしれない。サーキットに主眼が置かれたセナはとてつもないパワーを発揮するため、公道での運転には全力で集中することが求められるし、それについて不満を言うべきではない。

もちろんそうは言っても、一般の高速道路へ連れ出すような機会があれば、どのような印象を得られるのかには非常に興味がある。今までのところ公道での試乗はなされていないので、この最終段階は、セナにとって重要な試金石となるだろう。

実を言えば、エストリルでのテスト前から、わたしは早く運転したいという強い衝動に駆られていた。このマクラーレンの新しいモデルを運転すると、間違いなくル・マン・カーにかなり近いようなポテンシャルを持っていると感じる。そして、まるで自分がル・マンのドライバーにでもなったかのように感じるのだ。

幸運なことに、マクラーレンは親切にも、一般のドライバーにも並外れたクルマの価値が伝わるように、ドライビングコーチやル・マンの優勝経験を持つダニー・ワットと同乗時間を用意していた。

結果、自分ひとりでは届かなかった限界にまで達することができ、ストレートでは275km/hまで出すことができたし、限界ギリギリのコーナリングをして、ミスを連発するようなこともなかった。

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