マクラーレン600LT、675LTより速いことも 開発者に聞く、高性能の秘密

公開 : 2018.07.30 00:10  更新 : 2018.07.30 00:13

マクラーレンは600LTの性能を発表しました。マクラーレンによれば、サーキットによっては675LTより速いといいます。その高性能の秘訣を解説します。さらに、スポーツシリーズの開発責任者のゴッダードにインタビューをしました。

もくじ

サーキットによっては675LTを上回る
軽量化
エアロダイナミクス
ドライビングダイナミクス
Q&A スポーツシリーズ責任者ダレン・ゴッダードに聞く

サーキットによっては675LTを上回る

マクラーレンによると、エントリーレベルであるスポーツシリーズの中でもっとも硬派な600LTは、サーキットではより上級モデルである675LTを上回るラップタイムをたたき出すこともあるという。

直線での性能は675LTにかなわないが、サーキットによっては「余裕をもって」速いそうだ。特製のピレリPゼロ・トロフェオRタイヤの助けもあり、コーナリング速度が675LTを上回ることが主な理由である。

スポーツシリーズの責任者であるダレン・ゴッダードは、シャシーを改良してラップタイムを縮めることが600LT開発の主眼だったという。シャシーの出来は675LTを上回るとも付け加えた。

600LTは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに先立って、先月下旬に披露されたが、今回、マクラーレンはより詳細な情報を公表した。それによると、搭載される自社製の3.8ℓツインターボV8は600psのパワーと63.2kg-mのトルクを発生し、600LTは0-97km/hを2.9秒で駆け抜ける。これは675LTと同等で、3.0秒のフェラーリ488GTBを上回る。

600LTの0-200km/hは8.2秒で、675LTよりも0.3秒だけ遅いが、488GTBよりは0.2秒速い。最高速度は328km/hである。18万5500ポンド(2760万円)のリミテッドエディションに続いて、2019年にスパイダーバージョンが発売されるとマクラーレンは確約している。

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