プジョー208GTI

公開 : 2013.04.19 12:26  更新 : 2017.05.29 19:01

■どんなクルマ?

スロットルを踏み込んでエンジン回転を上げる。エグゾーストからは小気味良いサウンドが吐き出される。その瞬間、遠い祖先である205GTIにも通じるものが感じられるのかもしれない。

しかし、プジョーはこの208GTIが、1980年代の古典的GTIの単純なリプレイスではないと主張する。尤も、208GTIは、206や207のGTIモデルよりも遥かに素晴らしいモデルであり、洗練さ、クオリティの高さ、便宜性、安全性などをドライバーに供給できているという面では、205GTIの精神的な一部は受け継がれているかもしれないともいう。

しかし、そのパッケージ自体の基本構想は206とも207とも変わっていない。小さなボディに強力なエンジンの組み合わせということだ。

25年前、われわれは205GTIとそのライバル達の比較試乗をこのウェールズの路上でよくおこなったものだ。そして、今、再び208GTIをそのウェールズでテストする。

■どんな感じ?

205GTIと較べるとハイセットなドライビング・ポジションだ。それは、インストルメント・パネルの計器類を正しく読むために必要とされるもの。ステアリング・ホイールが膝に近いベストなもので、208GTIをスポーティにドライブすることができる。

205GTIはスロットル・ペダルに敏感に軽やかなエンジンが魅力だったが、この208GTIはそうではない。また、流れるように動くものの、ギア・チェンジやステアリングも正確さに欠ける。

しかし、ミニ・クーパーSと共用される1.6ℓターボ・エンジンは、より強力でよりトルキーだ。ギア・レシオは205GTIほどクロースしていないようだ。

プジョーが主張する通り、これは生まれ変わった205GTIではない。騒々しいサウンドを除けば、非常に能力の高く楽しいマシンである。

しかも、ESPをオフにしてもリフト・オフ・オーバーステアをまったく生じない。安全なGTIなのだ。その限界は高く、しなやかな足回りを披露しつつ素早くコーナーを抜けていく。若干のトルク・ステアが感じられるが、クロスカントリーを軽快なリズムと共に走り抜けることが可能だ。

そのしなやかさと乗り心地の良さは特筆すべきで、ウェールズの劣悪な道でも、自信を持ってくぼみや突起からショックを吸収してくれる。そして、その際もまったく騒がしくないのだ。

■「買い」か?

心地良い乗り心地を持ち、しっかりして、面白いクルマだ。よりマシンを御しているフィーリングもあり、スロットルに敏感に反応する。確かに、306以降、最高のGTIであろう。

(リチャード・ブレムナー)

プジョー208GTI

価格 18,895ポンド(283万円)
最高速度 230km/h
0-100km/h加速 6.8秒
燃費 17.0km/ℓ
CO2排出量 139g/km
乾燥重量 1160kg
エンジン 直列4気筒1598ccターボ
最高出力 197bhp/5800rpm
最大トルク 28.1kg-m/1700rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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