ベーシック仏コンパクトの魅力 プジョー208 1.2 スタイル(1) 低価格を叶えたハードをチェック
公開 : 2025.12.02 18:05
3気筒ガソリンに6速MTのベーシックな208 1.2 スタイル 若々しいボディに鉄ホイール アナログメーターが2枚 広いトルクバンドで扱いやすい ニュートラルな操縦性 UK編集部が試乗
1.2Lガソリンに6速MTというベーシック
お手頃な価格のコンパクト・ハッチバックの衰退は、予想より緩やかなようだ。それでも、バッテリーEVの増加と反比例するように、エンジンが動力源の選択肢は減りつつある。遠くまで走れる自由を渇望するドライバーには、悩ましい状況といえる。
そこへ救いの手を差し伸べるように、プジョーは208の1.2L 3気筒ガソリンターボを英国へ投入した。リフレッシュを受け、お値段は2万245ポンド(約413万円)に抑えられ、最高出力は100psでギアは6速MT。魅力的に感じる読者は、少なくないはず。

208には他に、110psと145ps、2種類のハイブリッドが用意されている。バッテリーEVのe-208も設定される。いずれも1.2Lターボよりお高いことは、ご想像の通り。
若々しいスタイリングにスチールホイール
スタイリングは、新鮮味を増すべく、最近小変更を受けている。数年後に迫る生産終了まで、若々しさは保てるだろう。全長は4055mmで、全幅は1745mm、全高が1430mmと、ためらいなくコンパクトと呼べるサイズだ。
上級グレードではボディ色へ染められ、シルバーのアクセントが入るフロントグリルだが、試乗車のスタイル・グレードはブラック。筆者は、こちらの方が好ましく思えた。

カバーのデザインが巧妙で、アルミホイールに見えるが、試乗車はスチール製の16インチ・ホイールを履く。ベーシックな欧州製ハッチバックらしい。
装備は、オートライトにヒーター内蔵ドアミラーなどが標準。パーキングセンサーやオートワイパー、電動格納ミラーを組むには、アリュール・グレードを選ぶ必要がある。
充分に上質な内装 アナログメーターが2枚
インテリアは、上級グレードのGTでは高級感に溢れるものの、スタイル・グレードでも安っぽさは抑えられ充分上質。ここ10年で醸成されてきた、プジョーらしさも漂う。
シートはオレンジ色のステッチが施された、新素材の「リミニ」で包まれる。ドアパネルやアームレストは、粗めに編まれたクロス張り。ダッシュボードは、若干プラスティックの主張が強いものの、グロスブラックのパネルが効果的に車内を引き締める。

プジョー特有の、i-コクピット・レイアウトは健在。握り心地の良いステアリングホイールは小径で、ダッシュボード上方の奥へ、メーターパネルが据えられている。身長によっては、ステアリングのリムにメーターが隠れてしまうことはあるだろう。
そのメーターは、珍しくアナログ。3.5インチ・モニターを挟んで、スピードとタコの2面が並び、レッドの針が小気味よく回る。この眺めを、喜ばしく感じるドライバーは多いのでは。サイドブレーキも、懐かしいレバータイプだ。























































































































































