ロードテスト BMW 8シリーズ・クーペ ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2019.02.03 17:40  更新 : 2019.02.05 17:56

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ スペック ▶ 結論

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

8シリーズのような大型GTクーペは、高級車セグメントにおいて、かつてほど多くはなくなっているが、BMWがメルセデスSクラス・クーペやベントレー・コンチネンタルGT、アストンマーティンDB11より価値の高いクルマだと思わせるような値付けをすることは難しい。その理由は、率直にいうなら、世間がそう格付けしているからだ。レクサスLC500hのエントリーグレードとほぼ同等という価格だから、840dは競争力のあるクルマとなれる。

しかし、4ドアのグランクーペが追加されれば、その競争力は薄らぐかもしれない。840dグランクーペの価格は、メルセデスCLS400dやアウディA7スポーツバック50TDIより25%ほど高くなりそうなのだ。

とはいえ、840dは実用燃費が強みだといえる。今回のテストでは平均でおよそ14km/ℓ、燃費計測区間での113km/h巡航では18km/ℓ近い数字が得られたのだ。となれば、満タンでの航続距離は1130km近いということになる。

価値の推移

840dの残価予想は、ハイブリッド仕様のレクサスLCと同等。ハイブリッドのパナメーラは別次元で、比較対象とするのは苦しい。

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