小さくても魅力的 小排気量車カウントダウン 後編 ホンダN360にBMWイセッタ

公開 : 2019.03.31 05:50  更新 : 2021.03.05 21:42

 

ボンド・ミニカー:122cc

ひとの移動手段に利用できるというクルマの基本を辛うじて満たしたような、ボンド・ミニカー。フレームに付くタイヤは3本で、エンジンは122ccの単気筒2ストロークエンジンという、最小限の構造を持ったクルマだ。エンジンはスクーターのもので、最高出力も5psながら、最高速度は80km/hが謳われていた。シンプリシティに拘ったおかげで、車重はたったの140kg。非力なエンジンでも一応4名が乗れるボディを備えている。

後期モデルになるとドアやルーフ、フロントブレーキなど、豪華な?装備も追加される。戦後の英国では自動車のニーズもあり、ボンド・ミニカーは1948年から1966年の間に2万4848台が生産された。英国での3輪自動車への税金の優遇制度が変更されたり、BMCミニの登場などが重なり、生産は幕を閉じることになる。

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