シトロエン新型SUV、C5エアクロス日本発売 新世代ハイドロ/価格/サイズ/内装

公開 : 2019.05.28 16:45  更新 : 2021.03.05 21:42

C5エアクロスSUVの新世代ハイドロ

注目のPHC(Progressive Hydraulic Cushions™)は、ハイドロニューマティックの現代的解釈とされている。

通常のダンパーシリンダー内にセカンダリーダンパーが追加された構造の純メカニカルなシステムで、サイドには複数のポートが開けられている(ポート径はストロークエンドに行くに従い小径化)。

セカンダリーシリンダーにはその内径にあったセカンダリーピストンが存在し、ストロークが進むとそのセカンダリーピストンがシリンダーに入り込みハイドロリックストップとして作用する、位置依存型(ポジション・センシティブ)ダンパーだ。

サスペンションが小さく細かく動く状況(車高が通常の高さから大きく変わらない状況)や、サスペンションのストロークスピードがゆっくりな状況では、減衰力が小さく非常にソフトな乗り心地を提供する。

一方で、サスペンションが大きく動く状況では、前述のセカンダリーピストンとシリンダーが生み出す減衰力で衝撃をスムースに吸収し、大きな凹凸があってもソフトな乗り心地で乗員を包み込む。

PHCは、シトロエンのWRCカーに採用されている技術をベースに、コンフォート性能、つまりロードカーとしての乗り心地を実現しており、

・“魔法の絨毯のような” 乗り心地
・余計なサスペンショントラベルを減らした快適性向上
・純機械的メカニズムによる高い信頼性

が特徴となっている。

また、一般論として通常のダンパーの場合、圧側(縮側)で大きくストロークした場合、ゴムやウレタン製のバンプラバーがその衝撃の吸収を担うが、ストローク時のエネルギーを減衰することができず反発力となってしまうことがある。これも乗り心地や挙動の悪化を招く原因だ。

PHCでは、セカンダリーダンパーが減衰力を発揮するためにこうした挙動が起こりにくい。C5エアクロスSUVでは、フロントが圧側伸側の両方にセカンダリーダンパーのハイドローリックストップを、リアは圧側のみに備えている。

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