試乗 フォルクスワーゲン・パサートGTEエステート EVでの走行距離30%延長

公開 : 2019.07.17 10:10

GTEのメカニカル面での変更はわずか

ガソリンと電気を組み合わせた、ウルトラ・ローエミッション・モデルの販売を後押しするのが、約5%ほど安価になった価格。英国では、フェイスリフト前の販売で見ると、およそ10%がGTEプラグイン・ハイブリッドだったが、フォルクスワーゲンはフェイスリフト後の割合を25%にまで増やしたいと考えている。

英国で最も売れているパサートはディーゼルエンジンを搭載したグレードだが、フォルクスワーゲンによれば、フェイスリフト後も変わらずGTEより多くが売れると予想されている。理由は、パサートは会社が社員へ貸与するカンパニーカーとして人気であることが大きい。個人ユーザーの中にも依然としてディーゼル人気はかたいが、社用車でも傾向は同様なようだ。

スタイリングの変更はひと目見てすぐ気づくレベルのものではない。その分、内面の更新に力が入れられている。今回のフェイスリフトで最大の進化と呼べるのが、2019年後半に登場予定の、新開発となる2.0ℓTDIエボと呼ばれる150psのディーゼルエンジン。アクティブ・シリンダー休止機能を備え、さらなる燃費向上を目指したユニットとなる。

一方でGTEのメカニカル面での変更は、駆動用バッテリーを除いて大きくはない。フォルクスワーゲンによれば、従来までの1.4ℓ4気筒ターボエンジンを、新しい1.5ℓTSIエボエンジンに切り替えたとしても、現実的な燃費や環境負荷という部分では大きな違いはないのだという。

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