試乗 フォルクスワーゲン・パサートGTEエステート EVでの走行距離30%延長

公開 : 2019.07.17 10:10

パサートのプラグイン・ハイブリッド・モデルがGTE。フェイスリフトに合わせて、EVとしての航続距離が伸ばされ、価格は下げられました。優れた実用性に充分なパフォーマンスを備えながら、幅広いユーザーに応えられる機能性も高められたといえるでしょう。

もくじ

どんなクルマ?
駆動用バッテリーの変更でEV走行距離を30%延長
GTEのメカニカル面での変更はわずか
どんな感じ?
力強いモーターでEVモードでの運転が楽しい
ナビと連動する知的なプラグイン・ハイブリッド
運転支援システムもアップデート
「買い」か?
ハイブリッドシステムの向上で人気は堅調
スペック
フォルクスワーゲン・パサートGTEエステートのスペック

どんなクルマ?

駆動用バッテリーの変更でEV走行距離を30%延長

8代目となるフォルクスワーゲンパサートの影はすっかり薄くなってしまった。ファミリー層向けのSUV人気の高まりの中にあって、フォルクスワーゲンらしさはしっかり息づいている。忘れないでいてほしい。

そんなパサートに息を吹き返させるべく、モデル中期のフェイスリフトが施された。ドイツ・ヴォルフスブルクを拠点に置く巨大自動車メーカーは、環境負担軽減の関心が急速に高まる、社用車目的で用いられる市場でのシェア拡大も目論んでいる。

パサートGTEプラグイン・ハイブリッドは昨年の夏に発売が休止されていたグレード。欧州での排気ガス規制要件の変更に伴い、充分な対応ができていなかったためだ。そして今回復活を果たしたGTEプラグイン・ハイブリッドは、駆動用バッテリーのセル構成を変更することで容量を増やし、純EVとしてゼロエミッションで走行可能な距離が先代よりも30%も伸ばされた。加えていくつかの新しいドライビングモードも追加されている。

もちろん、パサートに用意されている各グレードに施したアップデートと同じ内容も享受している。新しいタッチモニターを採用したインフォテインメント・システムがインストールされ、エクステリアデザインにも変更が加えられた。

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