ロードテスト アウディS4 ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2019.09.28 11:50

使い勝手

インフォテインメント

今やアウディは、A4の最廉価グレードにさえ、デジタル計器盤と10.1インチのインフォテインメントシステム用タッチ式ディスプレイを装備している。このことがセールスに及ぼす影響は、S4よりも安価なモデルでこそ大きな効果を発揮するだろう。もっとも、新型MMIプラスには、5万ポンド(約675万円)のクルマについていても賞賛できる作動のなめらかさと豪華さがある。

以前のモデルに装備されていたダイヤル式コントローラーを廃止したことで、操作はほぼタッチ式ディスプレイで行うようになった。支柱なしで設置されたそれは、走行中でも腕を伸ばせば楽に鷲づかみすることもできるが、少なくともアウディ基準に照らせば、取り付けのソリッドさに物足りなさが残る。

ダッシュボード上部に外付けされたディスプレイに、ほぼすべての操作系は統合。運転中の視点移動が少ないレイアウトだ。
ダッシュボード上部に外付けされたディスプレイに、ほぼすべての操作系は統合。運転中の視点移動が少ないレイアウトだ。    OLGUN KORDAL

使い勝手は同じ2面ディスプレイのセットアップでも、より大型のモデルに採用されているものよりわずかながら劣る。そうはいっても、出来が悪いというわけではない。前方の道路からの視線移動はむしろ少なく、こちらの方が好みだというユーザーもいるはずだ。

オプションのプレミアムオーディオは、マイナーチェンジ前と同じバング&オルフセンの3Dシステムで、1395ポンド(約19万円)のアップグレードパッケージに含まれる。テスト車は標準仕様のオーディオを装備していたが、システムのパワーやサウンドの明瞭さに不足はなかった。

燈火類

テスト車は、オプションアイテムである超高効率のマトリクスLEDヘッドライトを装備。ハイビームでもロービームでも、光の強さも拡がりもすばらしい。

ステアリングとペダル

ペダル配置は快適なドライビングに配慮されたもので、奇妙なオフセットは見られない。ステアリングコラムのアジャスト性は十分にある。

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