【2019年 オークション総括】高額落札トップ10は? 汚職事件で押収、ランボルギーニ・ヴェネーノも

公開 : 2019.12.30 09:35  更新 : 2021.10.11 09:29

7位 1965年フォードGT40ロードスター・プロトタイプ

落札額:8億1473万円
RMサザビース・モントレー・オークション

例年通りRM サザビースにとって頂点といえる8月のモントレー・オークションには誰もが欲しがる希少でヒストリーフルな車両が用意された。

1965年フォードGT40ロードスター・プロトタイプ(8億1473万円)
1965年フォードGT40ロードスター・プロトタイプ(8億1473万円)

その中の1台がフォードGT40の原点として製作されたGT40ロードスター・プロトタイプだ。現在もオリジナルの姿を保った歴史の生き証人といえる1台だけに、8億1473万円まで値を上げて決着した。

6位 1963年フェラーリ250GT SWB

落札額:8億3545万円
グッディング・スコッツデイル・オークション

フェラーリ・バブルの頃はオークションから姿を消してしまった250GT SWB。だが、今年になって姿を現すようになってきた。

1963年フェラーリ250GT SWB(8億3545万円)
1963年フェラーリ250GT SWB(8億3545万円)

こちらの赤い250GT SWBは最終生産分の1台で、新車でアメリカにデリバリーされたルッソ仕様。

後年ヨーロッパに渡り愛好家の元で暮らしてきた個体である。究極の1台だけに、値下がりしたとはいえ8億3545万円で落札された。

5位 1962年フェラーリ250GT SWB

落札額:8億6745万円
RMサザビース・モントレー・オークション

6位に続き5位にもフェラーリ250GT SWBが入った。

1962年フェラーリ250GT SWB(8億6745万円)
1962年フェラーリ250GT SWB(8億6745万円)

このように、出る時は続けて出てくるのがオークションの常だ。こちらは1962年の後期型で、フェラーリ・クラシケでフル・レストレーションが行われている。

2012年のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィッラ・デステでクラス・ウイナーを獲得したヒストリーとコンディションから8億6745万円を記録した。

4位 2014年ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター

落札額:9億252万円
ボナムス・ボンモン・セール・オークション

ランボルギーニ創立50年を記念してヴェネーノが3台製作され、追加でロードスターが9台製作された。

2014年ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター(9億252万円)
2014年ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター(9億252万円)

そんなロードスターの1台がランボルギーニとしてオークション新記録となる9億252万円で落札。

このクルマはギニアの汚職事件捜査に関連して副大統領から押収されたもので、同コレクションから24台のスーパーカーも出品されて話題になった。

3位 1958年フェラーリ250GT LWBカリフォルニア・スパイダー

落札額:10億5489万円
グッディング・ペブルビーチ・オークション

オークションの上位を独占してきたフェラーリだが、今年は大物モデルの出品が無かったため、3位が精一杯だった。

1958年フェラーリ250GT LWBカリフォルニア・スパイダー(10億5489万円)
1958年フェラーリ250GT LWBカリフォルニア・スパイダー(10億5489万円)

とはいえ人気の点では千両役者といえるカリフォルニア・スパイダーだけに、バブルがはじけて経済の先行き不透明なご時勢ながら10億円超えを記録しているのは流石。

バブルのピーク時であれば15〜20億円に達していたと思われる

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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