【プジョーと基礎を共有】ボクソール(オペル)・コルサに試乗 英国売れ筋モデル

公開 : 2020.01.11 09:50

英国で最も売れているクルマの1台、ボクソール(オペル)・コルサ。グループPSAの傘下で初めてのモデルチェンジを果たしました。オペルは日本から撤退して久しいですが、欧州では重要な位置を占める新型を、英国で評価しました。

もくじ

グループPSAで生まれた新しいコルサ
英国では25年で200万台以上を販売
インテリアもコルサの専用デザイン
プジョー208より明快で積極的なコーナリング
先代の成功を受け継げる仕上がり
ボクソール(オペル)・コルサSRI Nav 1.2 100ターボのスペック

グループPSAで生まれた新しいコルサ

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
短い開発期間で仕上げられた、ボクソール(オペル)・コルサの新型を初めて英国で試乗する。親ブランドはドイツに拠点を置くものの、スーパーミニと呼ばれるA・Bセグメントのコンパクトカー市場では、英国は小さくない位置を占める。

ボクソールとして最も人気のあるモデルというだけでなく、英国では同カテゴリーでフォード・フィエスタに次ぐ2位のシェアを占める。年齢層やクラスを超えた、英国市民の足だといえる。英国人なら、一生に一度はコルサを運転するといっても過言ではない。

ボクソール(オペル)・コルサSRI Nav 1.2 100ターボ
ボクソール(オペル)・コルサSRI Nav 1.2 100ターボ

もしAUTOCARを熱心にお読みいただいているのなら、新しいプジョー208とコルサとの関係性は多少ご存知かもしれない。オペルは本来、GM社の経営のもとで新型コルサの開発を進めていた。しかしグループPSAが2017年にオペル・ブランドを手に入れる。

新しいコルサの計画は、グループPSAが保有するCMPモジュラー・プラットフォームで仕切り直しとなった。ちょうどプジョー208の計画が進められる中での変更だった。

その結果わずか2年ほどで、先代モデルとは大きく異る新しいボクソール・コルサを、グッドウッド周辺で試乗することが可能となった。筆者としてはこの変化は歓迎している。先代のコルサは、ちょっとMPVの雰囲気が強すぎた。

新しいコルサは、ルーフラインが48mm低くなり、全長は39mm伸ばされている。少し小柄に見えるものの、低く構えたプロポーションでルックスは悪くない。

英国では25年で200万台以上を販売

エンジンのラインナップなどは簡素化された。ガソリンエンジンが2種類と1種類のディーゼルが用意される。2020年中には純EV版も追加予定。これらのパワートレインと、6段階のトリムグレードを組み合わせることができる。

25年前に初代が登場して以来、英国だけでも200万台以上が販売されてきたコルサ。ボクソールも生半可なクルマを作るわけにはいかない。おかげで完成度は高い。

ボクソール(オペル)・コルサSRI Nav 1.2 100ターボ
ボクソール(オペル)・コルサSRI Nav 1.2 100ターボ

だが、スターティングプライスは1万5600ポンド(221万円)からとなり、先代より4000ポンド(57万円)ほど上昇。このクラスの中で価値ある存在とも呼べなくなってしまった。

このクラスでは平均的な価格設定だが、100psのターボエンジンにSRIナビと呼ばれるトリムグレードを選択し、オプションのボディカラーを追加すると、価格は2万ポンド(284万円)に届いてしまう。

望めばガソリンエンジンのコルサに2万6000ポンド(369万円)を費やすことも可能。EVは更に高額な価格設定になる。残価設定の月払い額は数年後の車両価値に応じるから、単純に新車価格が反映するわけではないけれど。

デザインは、エクステリアもインテリアも好印象で、掘り出し物感が根強い。価格が上昇したコルサとしては注目を集める必要性があり、プジョー208との差別化を図りつつ、とても良くまとめられている。

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