【強みは本気の4輪駆動】スバルXV 2.0i e-ボクサーへ英国で試乗 マイルドHV

公開 : 2020.02.04 10:20

優れたオフロード性能に響く人へ

発進加速でもモーターの明確な効果は体感できない。エンジンの最大トルクは4000rpmから得られるため、力強い加速を得るには、回転数を引っ張る必要がある。同時に加速時はCVTがエンジンの回転数を急に高め、騒がしい状態になってしまう。

都市部での走行では、アクセルペダルの踏み込み量が少ない場合、数秒程度ならエンジンが停まった状態での走行も可能。エンジンが始動すると、明確に前方へクルマが押し出されるから、切り替わりもはっきりわかる。トヨタC-HRの洗練度も良くわかってしまう。

スバルXV 2.0i e-ボクサー SEプレミアム(英国仕様)
スバルXV 2.0i e-ボクサー SEプレミアム(英国仕様)

英国仕様車の場合、高速走行時の燃費がしばしば10.5km/L程度にまで下回ることもあった。追加されたモーターを最大限有効に活用するには、ドライバーの運転スタイルをe-ボクサーに合わせる必要がある。インフォテインメント・システムの旧世代感も気になる。

スバルXVの車重は、本格的な4輪駆動システムのおかげで、もともと軽くなかった。マイルド・ハイブリッドを搭載したものの、控え目な内容で、活発な主要ライバルと並ぶには充分とはいえなさそうだ。

そうはいっても、スバルXV e-ボクサーは、英国でも装備に相応しい価格設定を得ている。優れたオフロード走行性能は、一部のドライバーにとっては間違いなく響くはず。人数は多くはないかもしれないけれど。

スバルXV 2.0i e-ボクサー SEプレミアム(英国仕様)のスペック

価格:3万2995ポンド(471万円)
全長:4465mm
全幅:1800mm
全高:1615mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:10.7秒
燃費:12.6km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:1553kg
パワートレイン:直列4気筒1995cc自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:150ps(エンジン)/17ps(電気モーター)
最大トルク:19.7kg-m(エンジン)/6.7kg-m(電気モーター)
ギアボックス:CVT

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