【TVRでグッドウッドに初参戦】アーティストのレースデビュー 前編

公開 : 2020.03.08 07:50  更新 : 2021.02.17 17:44

買わずにいられなかったグランチュラ

「自分のクルマをお願いしている、TVR専門のガレージへ電話をしました。グリフィス・プロトタイプに並ぶくらい最高のクルマだと思う、と聞いて、買わずにはいられませんでした」

1968年製ビクセンも所有するレイゼルだが、グッドウッド・リバイバに出場することは長年の夢だった。1964年製のグランチュラXPG 1は、その中のレース、フォードウォーター・トロフィーへの出場資格は満たしてる。しかし、出場できるモデルの年代がは、年入れ替わる。

TVRグランチュラXPG 1
TVRグランチュラXPG 1

1960年から1966年のクルマが出場できる予定は、2019年。しかし、いつも参加申し込みが多く、グッドウッドでのレース参戦の歴史を持つグランチュラXPG 1といえども、出走できる確率は高くはない。

「友人のコメンテーター、ヘンリー・ホープ・フロストと会話をしている際、TVRを購入したことにも触れました。すると彼はグッドウッドの運営チームへ連絡をとって、参加を決めてくれたんです。信じられませんでしたよ」

グッドウッド・リバイバルへの出場が決まると、レイゼルは準備を始めた。「ミッション・モータースポーツ社からE30型BMW 318を借りて、いくつかのレースで練習しました。BMW 535用のエンジンが載っていて、コントロールの多くを学びました」

「グランチュラには助手席がありませんでしたが、息子を乗せられるように取り付けました。レーシングドライバーのマーク・ヘイルズからは、観衆にはクルマに触らせない方が良い、というアドバイスももらいました」

続きは後編にて。

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