【世界5台の限定モデル】ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ発表

公開 : 2020.03.03 12:45  更新 : 2020.03.04 08:28

全世界で5台限りのスーパーEV、ピニンファリーナ・バティスタの特別仕様、アニバーサリオが、ピニンファリーナ社の90周年を記念して発表されました。価格は3億円超え。すでに充分特別なスーパーEVを、一層特別にしたという内容は?

もくじ

手作業で塗装の仕上げに3週間
フォーミュラEを超える4モーターで1927ps
すでにオーナー候補は絞られている

手作業で塗装の仕上げに3週間

text:Ronan Glon(ロナン・グロン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ピニンファリーナ社は自社の90周年を祝して、ピニンファリーナ・バティスタの限定モデルとなる「アニバーサリオ」発表した。

現在は、インド・マヒンドラグループ傘下の自動車ブランドの子会社となっている、ピニンファリーナ。スーパーEVの生産計画や、2020年からのデリバリーなど、重要な情報も明らかとなった。

ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ
ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ

デザイン室のチーフを務めるルカ・ボルゴーニョによれば、バティスタのツートンカラーは、過去にピニンファリーナが手掛けたモデルを振り返る過程で誕生したという。「塗装を仕上げるだけで3週間を要します。グレーとホワイトの間に入るブルーのピンストライプも含めて、すべて手作業です」

バディスタのボディは、塗装のたびに分解される。アニバーサリオが5台に限定される理由は、その工数の多さにもあるようだ。

アニバーサリオには、フュリオサと呼ばれる専用のボディ・パッケージをまとう。フロント・スプリッターやサイドブレード、大きなディフューザーなどが備わる。限定モデル専用のロゴがボディを飾る。

ボルゴーニョは、カーボンファイバー製パーツが追加されることで、ダウンフォースを増加し、コーナリングスピードを高めるという。このパッケージは通常のバティスタでもオプションで選択ができるが、価格は未定とのこと。

ピレリPゼロ・タイヤで包まれるセンターロック式のアルミホイールは、強固な鍛造製。バネ下重量を10kgも削っている。これもフュリオサ・パッケージの1つ。

車内には専用設計のシートと、ボディのピンストライプに呼応するブルーのアクセントが入る。このシートも、通常のバティスタにオプションで装着が可能。

フォーミュラEを超える4モーターで1927ps

バティスタ・アニバーサリオは、2019年のジュネーブ・モーターショーで公開された量産モデルに近いコンセプトカーから、バティスタに小さな変更が加えられていることも示している。

人間工学に基づいた形状のステアリングホイールはプロポーションが変わり、LEDライトに囲まれた充電ポートの位置も移動している。「我々はひと目で認識できるクルマに仕上げたいのです。トレードマークのような存在に」 とボルゴーニョは説明する。

ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ
ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ

「アップル社のラップトップPCは、モニターの裏面にリンゴのマークが光ります。それに似た特徴を提供したいと考えています。充電ケーブルをつなぐと、充電ポートが点灯します。遠くからでも、ピニンファリーナのクルマだと認識できるでしょう。将来的なモデルのすべてに採用予定です」

アニバーサリオでも、バティスタの基本的な仕様には変更ない。4モーターのパワートレインを採用し、最高出力1927ps、最大トルク234.0kg-mという、2度見するような数字が並ぶ。0-100km/h加速は2秒台だという。

「電力量を比べると、発進加速時のエネルギーは、小さな村の昼間の消費電力に匹敵します」 ピニンファリーナ社でスポーツカーのディレクターを努めるレネ・ウォルマンが、誇らしげに話す。

初期のシミュレーション・テストでは、スペインのカラファット・サーキットで、マヒンドラ・レーシング製のフォーミュラEよりバティスタの方が速いことが示されている。ちなみに両車の共通点は少ない。

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