【2月の過去最高】フェラーリ/ランボルギーニ日本販売、記録を更新 新たな外国車メーカーも登場

公開 : 2020.03.06 05:50

フェラーリ、ランボが、2月として過去最高の日本販売を記録。クルマの販売が落ち込むなか、超高級車は元気です。一方で、新しい輸入車メーカーも参入。

新型肺炎で来客減も、スーパーカー好調

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2020年2月期の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比8.7%減の2万755台と5か月連続で前年実績を下回る。また、日本メーカーの輸入車を含んだ結果でも同8.3%減の2万5376台と、5か月連続でのマイナスとなった。

2月期の輸入車市場の動向についてJAIA関係者は、「2月の外国メーカー車の新車販売は、昨年の消費増税の影響に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で販売店への来客が鈍り、前年同月比8.7%減の2万755台と前年割れに終わった。また、日本メーカー車は新型車効果が薄れたこともあって同6.3%減の4621台と5か月連続でマイナスとなり、輸入車全体では同8.3%減の2万5376台と5か月連続で前年実績を下回った」と分析。

フェラーリは2月に101台を販売(写真はハイ・テールのスタイルが美しい812スーパーファスト)
フェラーリは2月に101台を販売(写真はハイ・テールのスタイルが美しい812スーパーファスト

「ただし、アウディがプラス基調に乗り、またジープやフェラーリ、ランボルギーニが2月単月で過去最高を更新したことから、マイナス幅は1桁で収まった。価格帯別では、1000万円以上が2か月ぶりにプラスを回復した」と指摘する。

今後の展望は?

今後の見通しについては、「新型コロナウイルスの感染拡大で顧客が外出を控えているため、ディーラーへの客足は減り、新車イベントなども開催できない状況にある。例年、3月期は年度末の決算期で販売台数が増えるのだが、今年は苦戦しそうだ。世界的な景況感の悪化も懸念材料といえる」と説明。

「一方、各ブランドから魅力的な特別仕様車が鋭意発売される予定なので、これらがどれくらい数字を伸ばせるかは注目ポイント」と解説した。

ポロをベースにしたフォルクスワーゲンの新小型SUV「Tクロス」の日本導入記念車、TSIファースト・プラス(335万9000円)
ポロをベースにしたフォルクスワーゲンの新小型SUV「Tクロス」の日本導入記念車、TSIファースト・プラス(335万9000円)

外国メーカー車の2月期のブランド別成績では、メルセデス・ベンツが前年同月比16.4%減ながら4300台の新規登録を記録して60か月連続での首位に輝く。

続く第2位には、同2.5%減の3885台を達成したフォルクスワーゲンが前月と同順位で位置。第3位には、同25.3%減の2723台でBMWがやはり前月と同順位で入った。

また、アウディは前月と同順位の第4位だったものの、前年が低水準だったこともあり、同35.9%の2桁増(1807台)を成し遂げる。なお、BMWとアウディの間には、日本ブランドのトヨタ自動車が同13.3%増の2219台で割り込んでいる。

高級車が好調

トップ4以外の外国メーカー車のブランド別成績では、新型車および特別仕様車の発売を意欲的に行った中堅ブランド、そして高級スポーツカーブランドの健闘ぶりが光った。

ボルボが前年同月比2.1%増の1393台、ジープが同48.1%増の992台、ポルシェが同8.9%増の548台、シトロエンが同8.5%増の306台を販売。

キャデラックの3列6人乗り新型SUV「XT6」(870万円)
キャデラックの3列6人乗り新型SUV「XT6」(870万円)

フェラーリが同31.2%増の101台、ランボルギーニが同75.0%増の84台、アストン マーティンが同38.5%増の18台を達成する。

また、高級車ブランドのキャデラックが同52.8%増の55台、ロールス・ロイスが同116.7%増の13台と、好成績を記録した。

関連テーマ

おすすめ記事

 

EVの人気画像