【1990年代を沸かせた和製スポーツ】スープラにGTO、フェアレディZ 前編

公開 : 2020.08.09 07:20  更新 : 2021.01.28 18:01

快適な車内に柔軟なツインターボ・エンジン

3000GTの車内も、2台とは異なる雰囲気。少しクラシックな造形に、最先端の技術がミックスされている。エアコンの表示モニターはマルチカラー。ナビゲーションも付いている。

フロントとリアのアクティブ・エアロを切り替えるスイッチは、1990年代初頭には数歩先ゆく先進性を放っていただろう。少し離れたところには、1970年代を彷彿とさせるフード付きの補助メーターが並んでいる。

三菱3000GT(GTO/1990年〜1999年)
三菱3000GT(GTO/1990年〜1999年)

シートはレザー張りでサイズは大きい。ドアの開口部も大きく、ポンドや円ではなく、ドルを稼ぐために設計されたモデルなことは明らか。

シート表皮は滑りやすく、サポート性は程々。しかし、この3台の中では最も快適に感じられる。運転姿勢にも不満はない。

3000GTの横置きされたV6ツインターボをスタートさせる。過給圧が高まる前の低回転域から、アクセル操作に対する反応は良い。

スープラのツインターボは、回転数の高まりで順番にタービンが回り始める。3000GTの方はパラレル式で、同時に2つのタービンが回りだす。つまり、パワーデリバリーは線形的ではない。

41.4kg-mという太いトルクは3000rpmで達成され、柔軟性があり扱いやすい。回転の上昇とともに発せられるノイズは、マッチョな男が怒鳴るように、低く分厚い。

今回ご登場願った三菱3000GTは、ジェームズ・ジョーンズが所有する1998年式の後期型。前期モデルでリトラクタブルだったヘッドライトは、プロジェクター式になり、デザインも大幅に変更されている。前期のアクティブ・サイレンサーもない。

この続きは後編にて。

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