【若き才能】F1 レッドブルのフェルスタッペン メルセデスに勝つには

公開 : 2020.08.30 21:03

現在のF1ではメルセデスAMGが圧倒的強さを見せつけていますが、フェラーリの失速に伴いレッドブルが2番手に浮上しました。若き才能フェルスタッペンを擁するレッドブルはホンダと協力し打倒メルセデスを目指します。

もくじ

モータースポーツの将来を担う
必要なのはより速いマシン
エンジン変更が転機に
ホンダとの新たな提携
エンジンもシャシーも要改善
限界域でのバランスに問題
メルセデスとの差を埋められるか

モータースポーツの将来を担う

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

マックス・フェルスタッペンは17歳でフォーミュラ1の世界に飛び込んで以来、モータースポーツの将来を担う存在として扱われてきた。彼は最年少でのF1参戦を果たしただけでなく、最年少でポイントを獲得し、表彰台に登り、複数のレースでの勝利も収めた。

しかしその「将来」が「現在」になるのはいつだろうか。彼はF1参戦6シーズン目となり、出場レースは100戦を超えたところだ。そのうち8戦で勝利を収めたが、彼の実力はこれだけでは語れない。彼はまだ22歳だが、セバスチャン・ベッテルが持つF1最年少チャンピオン記録を塗り替える可能性すらあるのだ。

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン

フェルスタッペンの最大の弱点は実力ではなく、その機会の欠如にある。彼はこのメルセデスAMG最盛期において、レッドブル・ホンダに所属している。2020年シーズンにおいてレッドブルはフェラーリの失速にも助けられメルセデスの一歩後ろという立ち位置を確保してはいるが、両者の差は小さくない。

最近のレースでは彼はタイトル争いに参加するというよりも、ハミルトンやボッタスの後塵を拝する場面が多いだろう。

必要なのはより速いマシン

とはいえ、フェルスタッペンはハミルトンに対して劣等感を抱いてはいないようだ。ハミルトンに打ち勝つには何が必要かを問われると、「メルセデスを倒すにはという意味ですか?」と即座に返したのだ

これが示すものは明らかだろう。フェルスタッペンは6回のワールドチャンピオンに輝いたドライバーにも劣らないと考えているのだ。よろしい。ではレッドブルがメルセデスに勝つにはどうしたら良いのだろうか。

レッドブルはシャシーのポテンシャルに自信を見せる
レッドブルはシャシーのポテンシャルに自信を見せる

「われわれに必要なものは簡単です。より速いマシン、そしてパワーです」と彼は答える。「残念ながら、現時点ではそれは簡単ではありません。メルセデスも立ち止まっているわけではなく、彼らも進化を続けているのですから」

レッドブルはF1を制した経験もある。ベッテルがドライブし、エイドリアン・ニューウィーが設計した時代には、2010年から2013年の間に4シーズン連続でドライバーズ・タイトルとコンストラクターズ・タイトルを獲得している。

エンジン変更が転機に

この栄光の時代はF1が2.4L V8からより複雑な1.6Lハイブリッドに変更された時に終わりを告げた。パフォーマンスを高める上でのバランスがシャシーからパワートレインへと移ったのだ。これはメーカーが主体となるチームに有利に働いている。

レッドブルのルノー製パワーユニットはメルセデスに及んでいない。そしてチームは自らのシャシーが優れており、結果がふるわない理由はパワーユニットにあると考えているようだ。これがルノーとの軋轢を生んでいると見られている。

レッドブルとメルセデスAMG
レッドブルとメルセデスAMG

ルノーが2016年にロータスのチームを買い戻してからも、レッドブルはタグホイヤーのブランドの下でルノー製パワーユニットを使い続けた。同じく2016年にフェルスタッペンがセカンドティアのトロ・ロッソからレッドブルに移籍したが、それでもメルセデスと対等のライバルになることはできなかった。

とはいえ、レッドブルはフェルスタッペンという若き才能を手に入れた上、そのシャシーはどのチームにも劣らない仕上がりだという。今彼らに必要なのはより良いエンジンなのだ。しかしどこから入手したら良いのだろうか。

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