【韓国製の中型SUVの評価は】キア・スポーテージへ試乗 ディーゼルのマイルドHV

公開 : 2020.09.12 10:20  更新 : 2021.03.05 21:35

発表からやや年数が経つ、韓国キアのSUVがスポーテージ。マイナーチェンジに合わせて、電圧48Vによるマイルドハイブリッドを獲得しました。純EVやPHEVの需要が高まる中で、欧州での支持は得られるのでしょうか。

もくじ

充実した装備類で欧州では人気
ソフトなノーマル・サスで市街地は快適
ドライビング体験は平均点レベル
一定の支持を得ても戦いは厳しい
キア・スポーテージ1.6 CRDi 48V 3(英国仕様)のスペック

充実した装備類で欧州では人気

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
欧州では人気の高いクロスオーバー、キア・スポーテージ。モデル中期のマイナーチェンジを受けた。

2018年にフェイスリフトを受け、マイルド・ハイブリッドを採用したディーゼルエンジンなどが追加されている。さらに2020年仕様として、装備の見直しが図られた。今回試乗するのは、最も多くの数が売れるであろう、中間トリムグレードの3となる。

キア・スポーテージ1.6 CRDi 48V 3(英国仕様)
キア・スポーテージ1.6 CRDi 48V 3(英国仕様)

英国でのキア・スポーテージには、2と3、GTライン、GTラインSの、4段階のトリムグレードが存在する。四輪駆動でATが組み合わされていた、2.0Lディーゼルがラインナップから落ち、エンジンは3種類になった。

GTと付くスポーテージは、スポーツサスペンションを装備する。ボディやインテリアには、スポーティさを高めるため、手が加えられている。

現在英国で選べるエンジンは、自然吸気かターボの1.6Lガソリンと、今回の1.6Lディーゼル。これには電圧48Vで稼働するスターター・ジェネレーターが搭載され、マイルド・ハイブリッド化されている。駆動方式は、パートタイムの四輪駆動だ。

マイルド・ハイブリッドといっても、燃費やCO2の排出量は、新しいライバルと比べると良いわけではない。それを補完するように、スポーテージは装備が充実している。

運転支援システムは全トリムグレードで標準装備。この3には、レザー張りの電動シートや19インチのアルミホイール、パノラミック・グラスルーフ、LEDヘッドライトなどが付いてくる。

ソフトなノーマル・サスで市街地は快適

インテリアは作りも良く、快適と呼べる。エアコンの送風口にクロームのリングが付いているが、感じ取れる知覚品質はキアが狙ったほどではないと思う。

運転席は乗り降りがしやすく、座り心地も良い。メーターはアナログだが、シンプルで視認性に優れている。インフォテインメント・システムはタッチモニター式で、操作は簡単。必要に思える機能は大体内蔵されている。

キア・スポーテージ1.6 CRDi 48V 3(英国仕様)
キア・スポーテージ1.6 CRDi 48V 3(英国仕様)

グラスルーフは開放的だが、前後のシートで頭上空間を削っている。フロントシートでも少々タイト。もしドライバーの身長が180cmを超えるような場合、グラスルーフは選ばない方が良いだろう。

通常のガソリンモデルでは、広大な荷室を誇ったスポーテージ。マイルド・ハイブリッド化でリチウムイオン・バッテリーを搭載し、床下の収納スペースが削られてしまった。それでも、充分に広い。

ディーゼルエンジンは、驚くほどに静かでスムーズ。中回転域のトルクは豊かで、安楽な運転を支えてくれる。

フェイスリフトを受けたスポーテージのGTラインとGTラインSには、試乗済み。スポーツ・サスペンションは、想像以上に硬い乗り心地で驚かされた。

一方で、今回のスポーテージはノーマル・サス。当たりはソフトで、市街地では快適。路面の状態が良い郊外の道や高速道路でも、好感触だった。

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