【ベストセラーを探せ!】2020年、日本で一番売れた日本車は? 人気新車ラッシュ 厳しい状況こそ強いもの勝つ

公開 : 2020.12.31 08:25  更新 : 2021.10.09 23:42

11月までの記録で暫定ランキング

では、結局、2020年に一番に売れたクルマなにだったのだろうか。本当の数字は、12月が終わるまでわからない。

2020年12月中の時点でわかるのは11月までの数字だ。そこで結果を出してみたい。いわば暫定版の2020年ベストセラー・ランキングだ。

2020年に最も数多く売れた登録車はヤリス・シリーズだった。ハッチバックだけでなく、SUVのヤリス・クロス、スポーツバージョンのGRヤリスも含まれる。
2020年に最も数多く売れた登録車はヤリス・シリーズだった。ハッチバックだけでなく、SUVのヤリス・クロス、スポーツバージョンのGRヤリスも含まれる。    トヨタ

日本自動車販売協会連合会発表の2020年1月から11月までの累計でのベスト3は以下のようなものとなった。

1位:トヨタ・ヤリス(13万4568台)
2位:トヨタ・ライズ(11万7126台)
3位:トヨタ・カローラ(11万487台)

残り1か月の状況で、2位に1万5000台以上の差をつけているヤリスの1位は揺るがないだろう。

つまり、2020年に最も数多く売れた登録車はヤリスであったのだ。

これは、ハッチバックのヤリスだけでなく、SUVのヤリス・クロス、スポーツバージョンのGRヤリスも含まれる。

ヤリス・シリーズの底力の勝利と言える。

そして2位と3位の、その差は6000台以上。これは大きい。これがひっくり返ることも想像しにくい。つまり、2位ライズ、そして3位のカローラも確定と言えるだろう。

ちなみに、ロッキーは2万9757台。ライズとロッキーを合計すれば、軽々とヤリスを上回る。

それだけ、ライズとロッキーの兄弟車が2020年はたくさん売れたということだろう。

ちなみに、その後に続くのがホンダフィットの9万1484台、トヨタ・アルファードの8万2786台となる。日産ノートは、6万6952台にとどまった。

軽自動車はホンダNボックスが圧勝

忘れてはならないのは、日本には軽自動車が存在していることだ。しかも軽自動車と登録車のランキングは別に発表されている。

そこで、全軽自協会が発表する「軽四輪通称名別新車販売台数」を見ると、1月から11月までの累計のベスト3は以下のようなものになる。

2020年1月から11月までの軽自動車販売台数はホンダNボックスの圧勝。2015年から5年連続でナンバー1。
2020年1月から11月までの軽自動車販売台数はホンダNボックスの圧勝。2015年から5年連続でナンバー1。    ホンダ

1位:ホンダNボックス(18万2557台)
2位:スズキスペーシア(12万9104台)
3位:ダイハツタント(12万106台)

つまり、ホンダNボックスの圧勝だ。

ヤリスがいくら売れようとも、Nボックスは、その5万台以上も上をゆく、驚異の売れ行きを誇る。

実は、Nボックスは、軽自動車と登録車をあわせた中で、2017年から2019年の3年連続でナンバー1を獲得している。

また、軽自動車だけのランキングでいえば、2015年から5年連続でナンバー1。

そして、この調子であれば2020年も連覇は確実だ。つまり4年連続の国内販売台数ナンバー1、そして6年連続の軽自動車販売台数ナンバー1となる。

登録車だけで言えば、ベスト3すべてがトヨタとなった。そして軽自動車では、Nボックスが連覇を伸ばした。

厳しい状況だからこそ、強いものが勝つのか。トヨタとNボックスの力の強さが際立つランキングではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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