【300psのハードコアGTI】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツへ試乗 8代目

公開 : 2020.12.20 10:25

8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTIをハードコアにした、クラブスポーツ。快適性を犠牲にせず、追加のパワーと鋭さの増したハンドリングを獲得しています。高性能ゴルフとしての訴求力を高めていると、英国編集部は評価します。

もくじ

8代目ゴルフRと同じ4気筒ターボ
0-100km/h加速は標準GTIより0.7秒短縮
より強められたドライバーフォーカス
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツ(欧州仕様)のスペック

8代目ゴルフRと同じ4気筒ターボ

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ゴルフGTI クラブスポーツは違う種類のゴルフGTIだと、フォルクスワーゲンは説明する。「通常のゴルフGTI以上の高いパフォーマンスを欲する、顧客層が存在するのです」

確かにパワーは増強され、動的性能に焦点が向けられ、価格も高い。7代目でそんな需要に応えたのは、ゴルフGTI TCRだった。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツ(欧州仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツ(欧州仕様)

しかし今のフォルクスワーゲンは、TCR(ツーリングカー・レース)を含むすべてのモータースポーツから撤退している。2016年以来となる、クラブスポーツという名前を復活させることになった。

ゴルフGTIの登場から間もないが、GTI クラブスポーツでも容姿的な変更は忘れていない。特に明確に違うのがフロントバンパー。片側5灯に分かれたフォグランプがなくなり、全面にハニカムグリルが埋め込まれている。

その下には、大きなフロントスプリッターがぶら下がる。ボディサイドも同様だ。ホイールは、標準で18インチ。オプションで19インチも指定できる。

リアは、テールゲート上端に一際大きなスポイラーが装備され、ディフューザーも大型化。大径のマフラーが2本、顔を覗かせている。

エンジンはおなじみ、EA888型の最新版。基本的には、こちらも登場予定となるゴルフRと同じ2.0L 4気筒ターボで、若干勢いが削られた仕様。最高出力300psと最大トルク40.7kg-mが与えられている。標準のゴルフGTIからは、49psと3.0kg-mの増強となる。

0-100km/h加速は標準GTIより0.7秒短縮

トランスミッションは標準GTIと同じギア比の、7速デュアルクラッチAT。だが、ファイナルギアが若干短く設定されている。もちろん前輪駆動だ。

電子制御機械式LSDのVDQは、追加のパワーに対応するべく微調整。フロントブレーキは357mmの大きなドリルド・ディスクに、2ポット・キャリパーが付く。こちらは、ゴルフRと同じものだという。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツ(欧州仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI クラブスポーツ(欧州仕様)

運転してみると、パフォーマンス優先となるドライブモードで特に、追加のパワーとトルクを実感できる。中間加速が明らかに強力。実際、0-100km/h加速時間は標準のGTIより0.7秒も短い、5.6秒を刻んでいる。

スタイリングに合わせるように、エグゾーストノートも迫力を増した。一方で、わずかな代償もある。

タイトコーナーの出口で急にアクセルペダルを踏み込むと、フロントタイヤが一瞬トラクションを失う場面がある。わずかなホイールスピンの直後、ブレーキによる電子制御が介入し、クラッチベースのVDQシステムが機能する。

40.7kg-mは、前輪駆動シャシーの限界なのだろう。ドライビングフィールを少し損なっている。

それ以外、ゴルフGTI クラブスポーツは全般的にレスポンスが引き上げられ、姿勢制御も向上。リアの安定性も増し、グリップ力は標準のGTIより間違いなく高い。交通状態と路面条件が許せば、高められたパフォーマンスを実感できるはず。

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