【意外? バンもあった】ホンダ・シビック 過去モデルのボディが多彩な件 ないのはオープンとミニバンくらい

公開 : 2021.01.06 09:45  更新 : 2021.10.13 12:17

新型ホンダ・シビックが北米で発表され、注目されました。セダンボディを身にまとう新型。いっぽうで過去モデルを振りかえると、多彩なボディ形状が存在しました。

ホンダシビック 不人気セダン登場

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

先日、北米にて通算11代目となるシビックが発表された。

今回の世界初公開に先駆けてお披露目となったのは4ドアセダンタイプのボディを持ったもの。

北米にて通算11代目となるシビックが発表された。世界初公開に先駆けてお披露目となったのは4ドアセダンタイプだった。
北米にて通算11代目となるシビックが発表された。世界初公開に先駆けてお披露目となったのは4ドアセダンタイプだった。    ホンダ

日本では不人気のボディタイプのセダンではあるが、北米では一定の需要があり、11代目のシビックもまず来年(2021年)の春にセダンがリリースされ、追ってハッチバックやタイプRなどが登場するとアナウンスされていた。

このようにさまざまなボディタイプが用意されるシビックシリーズ。日本のユーザーからしてみるとやはりシビック=ハッチバックというイメージが強いかもしれない。

1989年に初めてVTECエンジンを搭載して登場したモデルも3ドアハッチバックだったし、初めてタイプRが設定されたのも6代目の3ドアハッチバックだった。

そして現在のタイプRも5ドアとなったものの引き続きハッチバックモデルにのみ設定されている。

また、日本では残念ながらカタログ落ちしてしまった4ドアセダンのシビックもまた日本では馴染みの深いボディタイプだろう。

シビックセダンはカローラやサニー、ファミリアといったライバルひしめく大衆車クラスにあって、ファミリーカーとして愛用しているユーザーの多いモデルでもあった。

8代目シビックに設定されたタイプRはボディ剛性に優れた4ドアセダンボディだったことも記憶に新しい。

デビュー当初は存在しなかった形

そんなシビックではあるが、1972年7月に初代がデビューしたときには、ハッチバックもノッチバックセダンもラインナップになかったことをご存知だろうか。

最初期のシビックは2ドアのボディに独立したトランクを持つノッチレスセダンボディであり、クラシックミニと同じようなタイプだったのだ。

ホンダ・シビック(1972年)
ホンダ・シビック(1972年)    ホンダ

そして3ドアハッチバックは登場から約1か月半遅れで追加されたのである。

そして、独立したトランクを持つノッチバックセダンに至っては初代モデル時には存在せず、2代目モデル登場の1年後となる1980年9月まで待たなければならなかった。

余談ではあるが、このシビック初のノッチバックセダンはベルノ店向けに「バラード」として販売され、当時技術提携をしていたイギリスのブリティッシュ・レイランド社がノックダウン生産車をトライアンフ・アクレイムとして販売していたことは多くの人が知るところだろう。

そして往年のファンであれば記憶に残っているであろう2ドアクーペも、シビックを語る上では外せないボディタイプだ。

5代目シビックに設定されたのを皮切りに、現在でも北米市場では脈々と受け継がれている。

しかし、日本では5代目と6代目に設定されたクーペモデルがアメリカからの輸入車という形で販売されて以降、正規販売は途切れてしまっている。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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