【名ドライバーに捧ぐ】ゴードン・マレー、T50sニキ・ラウダ発表 サーキット特化の超軽量マシン

公開 : 2021.02.23 21:05

ゴードン・マレーは軽量スーパーカーT50のサーキット仕様を発表。小型の3.9L V12を搭載しています。

標準モデルから128kgの軽量化に成功

text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ゴードン・マレーは2月22日、F1世界チャンピオンに3度輝いた故ニキ・ラウダの誕生日を祝い、V12エンジンを搭載した超軽量スーパーカーT50のサーキット限定仕様「T50sニキ・ラウダ」を発表した。マレーもラウダも、かつてブラバムF1に所属していたことがある。

このニューマシンは、マレーが新たに設立した少量生産専門メーカーによって、ロードゴーイングのT50とともに製造され、2022年に納車を開始する予定だ。

ゴードン・マレーT50sニキ・ラウダ
ゴードン・マレーT50sニキ・ラウダ    ゴードン・マレー・オートモティブ

サイズとデザインは標準モデルのT50に近いが、初めからサーキット走行に特化して設計されており、あらゆる面で「数百」もの専用コンポーネントが使用されているという。

T50sニキ・ラウダの重量は852kgと、標準モデルの980kgより128kgも軽量という驚くべきものだが、これに加えて超コンパクトなコスワース製3.9L V12エンジンの高回転バージョンが特別に設計された。標準モデルから50psアップの710psを発揮し、エアインテークのラム効果により高速走行時には735psまで向上する。

1台ずつ固有名称が与えられる

標準モデルでは空力的な追加要素がほとんどなく、革新的な直径40cmのファンに頼ってダウンフォースを得ているのに対し、T50sでは空力的に優れたボディパーツを装着しており、高速走行時に最大1500kgのダウンフォースを発生させることができる。

マレーによると、T50sは個体ごとに独自の仕様になっており、シャシーにはニキ・ラウダのグランプリでの勝利にちなんだ固有の名称が付けられているという。例えば、最初の1台目は「キャラミ1974」と名付けられ、レースの意義やストーリーを解説した特別な本と一緒に購入者の手に届けられる。

ゴードン・マレーT50sニキ・ラウダ
ゴードン・マレーT50sニキ・ラウダ    ゴードン・マレー・オートモティブ

「(マクラーレン)F1でやったことはどうしても避けたかった」とマレーは言う。

「F1のサーキット仕様は、ロードーカーを開発した後で作られたものです。今回は2019年7月から、2つのバージョンをほぼ平行して設計しました。そのため、モノコックもエンジンも違いますし、パドルシフトのトランスミッションも別物です」

「わたし達は、他の誰にもできないようなトラックカーを作ることに情熱を注いできました。710psの自然吸気V12エンジンを搭載し、12100rpmまで回転可能な850kgのマシンを運転するという体験を提供できるメーカーは他にはないでしょう。わたし達が設計したエグゾーストは、エンジンサウンドを全く新しいレベルに引き上げるものです」

マレーは、T50sが「非常に速い」ことは間違いないが、他のマシンと比較して馬力やラップタイムについては「あまり気にしていない」という。むしろ、彼が焦点を当てているのは、サーキットで可能な限り最高のドライビング体験を提供することだ。

標準モデルのエンジンから20.7kg(可変バルブタイミング装置を必要としないため)、トランスミッションから6kgを削るなど、すべてのコンポーネントの構造と機能に細心の注意を払ったことで、前例のない軽量化を実現した。

ボディ素材も薄くなっているほか、オーディオや凝った空調設備はサーキット仕様に必要ないとマレーは語る。それでも、このレベルの軽量化に成功したことには彼自身も驚いているようだ。

「当初は890kgを目標にしており、苦労するだろうと思っていました」

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