【2代目サンク・ターボに乗る】ルノー5 GTターボへ試乗 元祖ホットハッチを再確認 後編

公開 : 2021.03.22 19:05

純EVの5でも期待できる「ターボ」

車重は850kgとライバルより軽く、パワーウエイトレシオでは5 GTターボが有利。ライバルと比較する数字として、取り上げられることも多かった。

5 GTターボは改良が加えられ、後に水冷式ターボを導入。最高出力121psが与えられ、1991年まで生産が続いている。

純EVとなる次期ルノー5 プロトタイプ
純EVとなる次期ルノー5 プロトタイプ

これから純EVへ生まれ変わるルノー5に、「ターボ」は登場するだろうか。高性能なホットハッチがハッチバックの普及へ貢献したように、純EVになっても高性能モデルは同様の役割を果たすだろう。

ただし車重を過度に増やすことなく、最低限の航続距離を保ちながら、力強いパンチ力を小さな純EVへ与えることは容易ではない。新しいルノー5に、ターボが追加されるのはしばらく後になるだろう。

仮に軽さに目をつぶってスピードを獲得したとしても、運転の楽しさを得ることは、チャレンジングな課題になる。確かに今回試乗したルノー5 GTターボは完璧ではない。でも、今売られているどんな純EVより運転は楽しいと思う。

純EVで、これらを整理し解決するには、それなりの時間が必要になるはずだ。

ルノー5 GTターボ(2代目/1986-1991年/英国仕様)のスペック

価格:1万350ポンド(1991年時)
全長:3590mm
全幅:1585mm
全高:1385mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:7.3秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:855kg
パワートレイン: 直列4気筒1397ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:119ps/5750rpm
最大トルク:16.8kg-m/3750rpm
ギアボックス:5速マニュアル

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