【架空のヒロンデルを実写に】ボルボP1800とC70、ジャガーXJ-S、インターセプターIII 前編

公開 : 2021.05.29 07:05

Eタイプの後継ではなくグランドツアラー

レストアしていませんが、箱から出したばかりのミニカーのようにきれい」。と、このXJ-Sを表現する。

白いXJ-Sには、ボルグワーナー社製のATではなく、1977年以降のモデルとしてGM社製の400型ATが載っている。「従来のトランスミッションより洗練されています。アメリカ製のATは、パワフルなクルマには合っていると思います」

ブルーのジェンセン・インターセプターIIIとシルバーのボルボC70 2.3 T5 GT
ブルーのジェンセン・インターセプターIIIとシルバーのボルボC70 2.3 T5 GT

当時のジャガー・ファンは、XJ-SをEタイプの後継モデルだと誤解してきた過去があると、ポーターは考えている。本来はジャガーも、そんなことは意図していなかった。

「本物のグランドツアラーです。とても静かでエレガント。その頃の雑誌の比較試乗を読み返すと、XJ-Sはアストン マーティンDBSやBMW 633CSiなどと並んでいます。そして、いつもトップの結果を残しているんですよね」

彼はまだ、続編のテーマ音楽をBGMにドライブしたことがないという。ぜひ一度試して欲しい。

3回目の「セイント」が英国のお茶の間へ登場したのは、1980年代後半。DLタフナー社が制作した、6編構成のTVシリーズだった。

主人公のサイモン・テンプラー役に選ばれた俳優は、サイモン・ダットン。原作のチャータリスからも承認を得ていた。多額の予算が付き、海外での撮影も可能なほどの意欲作だった。

ちょっと流行遅れのテーマソングに、1980年代らしいヘアスタイルが溢れる映像。そこへ登場するのが、1975年式のジェンセン・インターセプターIIIだ。

この続きは後編にて。

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