【タイガー・ウッズのあのクルマ】ジェネシスGV80 欧州安全テストで最高評価獲得 シトロエンC4は4つ星

公開 : 2021.05.27 07:05

タイガー・ウッズの事故で注目を浴びたジェネシスGV80は、ユーロNCAPにおいて5つ星を獲得しました。

総合的に優れた安全性能が評価

text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

欧州で行われる自動車安全テストのユーロNCAPにおいて、新型ジェネシスG80とGV80が最高評価の5つ星、新型シトロエンC4が4つ星を獲得した。

今回のテストでは、「衝突安全性と衝突回避の評価」に重点が置かれた。BMWの新型4シリーズ・クーペと4シリーズ・コンバーチブルは、ベースとなった3シリーズが獲得した5つ星に匹敵する結果となっている。

ジェネシスGV80のユーロNCAPテスト
ジェネシスGV80のユーロNCAPテスト    ユーロNCAP

ジェネシスは、ヒュンダイが立ち上げた高級車ブランド。ジェネシスGV80は、今年2月に米ロサンゼルスでプロゴルファーのタイガー・ウッズが起こした交通事故により、その安全性に注目が集まっていた。

ウッズが運転するGV80は横転大破し、本人も脚部を骨折する重傷を負ったものの、命に別状はなかった。その後、3月に行われたIIHS(米国道路安全保険協会)の安全性テストで、GV80は最高評価を獲得している。

今回、ユーロNCAPでは、ジェネシスの両モデルは頭部、胸部、中央の各エアバッグの効果が評価された。

セダンのG80は、大人の乗員の安全スコアが91%、子供が87%、安全支援に関するスコアが91%となった。また、SUVのGV80は、大人の安全スコアが91%、子供が87%、安全支援が88%となっている。

ユーロNCAPの事務局長であるマイケル・ヴァン・ラティンゲンは、次のように述べている。

「パンデミックや半導体の供給不足など、自動車産業にとって厳しい時代が続いています。しかし、ジェネシスは、総合的に優れた強固な安全性能を備えた2台のクルマを市場に送り出すことに成功しました」

ジェネシスは今年、欧州市場へ初の導入を果たす。その急先鋒となるのが、今回テストされたG80とGV80だ。

一方、3代目となる新型シトロエンC4の総合評価は4つ星で、大人の安全スコアは76%、子供は83%、交通弱者保護は57%、安全支援は63%となっている。ユーロNCAPは、「もう少し慎重なエンジニアリング」によって、より高いスコアを獲得できたのではないかと指摘している。

C4は、車両と歩行者の両方に反応する自動緊急ブレーキなどの標準装備でテストされた。なお、自転車検知機能はオプションで用意されている。

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