【何より楽しい:アルピーヌA110】理想の3台を選出 AUTOCAR読者投票アワード2021(1)

公開 : 2021.06.12 13:45

クルマ好きなら毎日運転したいと思える

すべての要素が、アルピーヌA110を甘美なモデルへとまとめ上げている。アリエル・アトムやケーターハム・セブンのような操縦性や主張を備えていながら、洗練され気品すら感じさせる。それでいて、ポルシェ911に迫るほどの値段ではない。

アルピーヌの英国オーナーは、ロックダウンの日々がよりストレスの溜まるものだったのではないだろうか。駐車場に停まっている姿を眺めつつ、暮らしに最低限必要な目的以外は運転できないとは、なかなか残酷な仕打ちだと思う。

 アルピーヌA110(英国仕様)
アルピーヌA110(英国仕様)

日常的に感じる不満や妥協も、A110を運転すれば晴らされてしまう。クルマ好きなら、毎日運転したいと思える1台でもある。

かといって、アルピーヌは本当に普段使いできるクルマとはいえないだろう。シートは2脚だけで、荷室の容量も小さい。後方の視界も良好とはいいにくいし、軽さを求めるがあまりインテリアのパネルなどは簡素だ。楽しいことには、だいたい裏の側面がある。

これらの制限は、アルピーヌA110が与えてくれる体験を考えれば妥当なものではある。同時に、ガレージに残り2台を収める必要がある理由にもなってくる。

続く(2)では、普段使いの1台のご紹介へ進もう。

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