【実際に購入レポート】日産リーフZE1型 日常生活中心なら40kWh合理的 3万km超え、容量低下「あまり感じられず」

公開 : 2021.10.02 08:50  更新 : 2022.07.22 07:24

最新の日産リーフZE1型40kWhへ、4年前に発売と同時に乗り換え。2011年から24kWh、30kWhと乗り継ぎ、40kWhは3台目。走行距離は3万kmを超え、バッテリー劣化の進行状況は

日常生活中心の利用は快適で合理的

執筆/撮影:Kaoru Kobayashi(小林薫)

発売当初、日産リーフを日常生活中心に乗り始めて、もうすぐ10年。今のリーフはZE1型40kWhで、早3台目になります。

1台目は4年、2台目は2年での乗り換えでした。バッテリー容量の少なさから、実用に耐えられなくなったのが理由です。

40kWhのバッテリー容量は、1日に200km以上走ることがない筆者の場合、4年間の所有で特に不便は感じないと筆者。
40kWhのバッテリー容量は、1日に200km以上走ることがない筆者の場合、4年間の所有で特に不便は感じないと筆者。    小林薫

しかし、すでにEVの性能や将来性に魅了されており、3台目の購入となりました。

滑らかな加速、静寂性、環境保護に役立っている満足感、どれも素晴らしく、魅力的です。

リーフの前は、トヨタ・クレスタに14年も乗っており、この買い替えの速さは想定外でした。3台を合わせた購入額は、そこそこの輸入車でも買えそうです。

ZE1型40kWhに乗り換えてほぼ4年、ようやく期待のEVライフになっています。

日常生活はもちろん、遠出でもストレスなく出かけることができています。

その大きなポイントは、40kWhのバッテリー容量。ちょうどライフスタイルに合っており、合理的なものとなっています。

日常生活での利用が第1の目的なら、コスパがとても良いと思います。

リーフには、バッテリーの温度管理システムはないのですが、不都合なことはありません。

たしかに真夏の高速道路などで、何回か急速充電をすると、バッテリー温度が上昇してしまいます。

しかし、遠出の時に、高速道路を長く連続走行するようなことはないので、心配ないです。

もちろん、この4年間、そのような状況になったことはありません。また、1日に200km以上走ることはないので、このバッテリー容量で、特に不便は感じません。

遠出の時でも、たいがい途中1回追加充電をすれば済みます。もちろん、追加充電なしで、目的地に到達できることもあります。

日常はに10km/日 遠出は月1~2回

ここまでの走行距離は、約3万2000kmで、特別多くはありません。日常は、1日に10km程度の走行距離で、遠出は月1~2回位。

甲府にある自宅は一戸建てで、200V 3kWの充電用コンセントは、最初のリーフ購入時に設置しました。

日常は、1日に10km程度の走行距離で、遠出は月1~2回位。遠出の活用を重視するなら、40kWhでは少ない。62kWhの容量を持つe+タイプを選択する方が良さそうと筆者。
日常は、1日に10km程度の走行距離で、遠出は月1~2回位。遠出の活用を重視するなら、40kWhでは少ない。62kWhの容量を持つe+タイプを選択する方が良さそうと筆者。    小林薫

電気契約は、8時間の夜間料金が安くなっているプランです。この8時間で、ちょうど60%程度は充電でき、40kWhのバッテリーは、とても扱い易い容量になっています。

この点でも、コスパの良さを感じます。

また、遠出した時、宿泊するホテルや旅館で、夜間充電に100Vコンセントを利用することもあります。

但し、100V充電の最大定格電流は11.2Aとなっており、EV専用のコンセントでない時は、自己責任で十分注意が必要です。

もちろん、バッテリー容量は多い方が利便性は良くなります。遠出の活用を重視するなら、40kWhでは少ない。62kWhの容量を持つe+タイプを選択する方が良さそうです。

走行距離の多いユーザーでは、当然バッテリー容量の大きいことは重要です。また、真夏などでの利用も多ければ、温度管理システムは必須です。

ただ、車両重量も増え、電費はおのずと悪くなります。購入時の車体価格も上がるので、コスパも良くなくなります。

しかし、あるクラス以上のEVでは、徐々に標準機能になっていきそうです。

日産リーフを3台乗り継ぐ 小林薫氏が寄稿 長期レポートの前後関係

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