解説　ヤフオクのBHオークション（5回目）

ヤフー・オークションで開かれ、詳細な車両情報により安心して入札できる「BHオークション・コレクションカー・オークション」の5回目が開催された。

これまで様々な方向性で開催してきたが、今回は最も先鋭化した内容で行われた。

用意された車両は6台のみ。

マクラーレンは世界149台の限定モデルで、新車時に買えなかった極みといえる「エルバ」、さらに20台のみが製作されたという「セナLM」である。

ランボルギーニは、希少な「ディアブロGT」と、ワンメイクレース用に30台のみ製作された「ディアブロGTR」。そして、ワンメイクレース用に34台のみが制作された「ガヤルド・スーパートロフェオ」という合計3台が登場。

ここに、世界的な人気を誇る日産GT-RニスモNアタックAパッケージ仕様を加えた。

ニュルブルクリンク北コースで量販車最速タイムを樹立したGT-Rニスモのアタックカーに限りなく近い仕様のレアモデルだ。

マクラーレンF1のメンテパーツまで

出品されたのは、特別な車両だけではない。超弩級のパーツ類も用意された。

マクラーレンF1が販売されていた当時に代理店だった「アイディング・パワー」から、ヘッドライト・カバーとエンジン・マネージメント・ユニット、クラッチキット、当時のタイヤが出品されている。

ランボルギーニの世界的コレクターからは、手に入れ難いランボルギーニ・パーツが一挙に放出。

ディアブロSV用リアウイング、ディアブロSVR用はホイール2種とフロント用＆サイド用のリップスポイラーを。

ディアブロGT用トゥビ製エグゾースト、ディアブロGTR用スピードライン製ホイールとATLレーシング・フューエルタンク。

ワンオフのディアブロ用カーボン製ドアというレアなアイテムが用意された。

ハードル高過ぎの6台　ホイールは落札

今回のBHの「コレクションカー・オークション No.5」は、10月4日にスタートし、10日20時過ぎに終了というスケジュールで開催。

出品物の注目度を示す「ウォッチリスト登録数」を見てみると、過去の開催会では人気モデルの場合には700を超えていたが、今回は一桁少ない。

出品車（物）は一般のクルマ好きには手が届かない夢の存在といえるものばかりで、最初から諦めてしまったようだ。

終了時間に結果を確認してみると、落札されたのはディアブロSVR用OZレーシング製センターロック・ホイール（マットブラック）だけ。

マクラーレンの限定モデル2台は高価格帯だから買える人はわずかだし、ディアブロGTも高額なので購買層が限られていた。またディアブロGTRやガヤルド・スーパートロフェオは、レーシングモデルのため購入できるのは一部の愛好家だけになってしまうという背景がある。

同様にパーツ類も、取付けるクルマを所有している方に限られるため、ウォッチリスト登録が少なく入札もわずかだった。

今回は少々尖りすぎた内容のため厳しい結果に終わってしまったが、BHオークションの名を広めたことは間違いない。次回のオークションを楽しみに待ちたい。

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