新型日産フェアレディZ、日本仕様が初公開 東京オートサロン2022

公開 : 2022.01.14 10:12

新型日産フェアレディZの日本仕様が、東京オートサロン2022にて初公開されました。

日産を代表するフェアレディZ

日産GT-Rと並び、同社を代表するモデルの1つである日産フェアレディZ。

源流をたどれば1952年に登場したダットサン・スポーツDC-3まで遡り、そこからダットサン・スポーツ、ダットサン・フェアレデー(フェアレディ)を経て、1969年にフェアレディZとして初代となるS30型が登場したということになる。

日産フェアレディZ(日本仕様)
日産フェアレディZ(日本仕様)    日産

この初代フェアレディZは、日本はもとより海外、特に北米地域で大人気車種となり、日産およびダットサン・ブランド大躍進の立役者となった。

直接的なライバルとなる欧州製のスポーツカーに比べて安価であったことはもちろんだが、丈夫で信頼性の高いL型エンジンを搭載していたことも、アメリカで人気と信頼を勝ち取る理由の1つと言えるだろう。

1978年に登場した2代目モデルからは、オープンエアモータリングも楽しむことができる「Tバールーフ」仕様を設定。

これはオープンカー需要の高い北米市場からの声があったことももちろんだが、源流となるダットサン・スポーツ~ダットサン・フェアレディがオープンモデルであったことを考えると源流に戻ったとも言える。

結局Tバールーフ仕様は4代目モデルまで存在し、4代目モデルではTバールーフ仕様と共にコンバーチブルが復活。

このコンバーチブルモデルは6代目の前期型まで継続して設定されていたことも記憶に新しいところだろう。

新型フェアレディZ、いよいよ発表

2年振りのリアル・オートサロンとなった会場で発表となった日本仕様の新型フェアレディZ。

残念ながら細かな仕様までは発表とならなかったが、右ハンドル仕様となった姿を見ることができただけでもワクワク感が止まらないのは筆者だけではないハズ。

日産フェアレディZ(日本仕様)のインテリア。
日産フェアレディZ(日本仕様)のインテリア。    日産

詳細については公開され次第お伝えしていきたいが、現段階で判明していることは、スカイライン400Rにも搭載されたVR30DDTT型3L V6ツインターボエンジンが搭載され、日産車として最後となるかもしれない純ガソリンエンジン+3ペダルMT(6速MT)が設定されるという点。

またオートマティック車は従来の7速から9速へと更なる多段化がなされ、GT-Rと同形状のパドルシフトが採用される点や、ローンチ・コントロールが標準搭載される点がトピックとなっている。

そして、今回のオートサロンでは触れられなかったが、従来型に存在していたコンバーチブルモデルや、ハイパフォーマンスモデルとなる「ニスモ」が登場するのかも気になるところ。

いずれにしてもオートサロンでの新型フェアレディZの注目度を見る限り、スポーツカーへの熱気はまだまだ衰えていないと感じられる。

カーボンニュートラルが叫ばれる昨今ではあるが、日産のイメージリーダーとしてもフェアレディZの名前が今後も末永く続くことを祈りたいものである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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