新型ヴォグゾール・コルサ・プロトタイプに試乗

公開 : 2014.06.04 22:10  更新 : 2017.06.01 02:12

新しいヴォグゾールコルサは10月のパリ・モーターショーでワールド・プレミアを果す予定だ。

この新しいコルサは、GMヨーロッパの起死回生のモデルとなる宿命を背負わされている。ベースとなるのは、韓国で開発されたガンマIIプラットフォームで、シボレー・アヴェオとヴォグゾール・モッカにも使用されているものだ。そのプラットフォームをベースとしつつも、リデザインされ、スペインとドイツの工場で生産が行われる予定である。

「インテリア、Aピラーの先、そしてサスペンションやステアリングは一新されている。」とシャシー開発マネージャーであるマイケル・ハーダーは語っている。「もちろん、本体のボディ・パネルも一新されている。」とコメントした。

まだカモフラージュがされているが、シルエットは良く分かる。そのスタイリングは見てもらえば解る通りである。

パワー・トレインは特別強力なものではないが、オペルの新しい115psの1.0ℓ3気筒ガソリンの “SGE” エンジンと、6速マニュアルの組み合わせが目玉として用意される。

サスペンションは、リアのトーション・ビームをロール・アンダーステア傾向に持って行くことで、フロントの横方向のグリップ・バランスをとっている。また、ステアリングはリンケージを調整すると共に、アッカーマン・レシオを100%に近くすることで、レスポンスを改善している。このステアリングは、今までのものを一切踏襲せずに、一から考え直したものだという。

今回、スポーツ・サスペンションを装備し、100psを発揮する1.4ℓの4気筒エンジンを搭載するプロトタイプのステアリングを握ることができた。エンジンは非常にフレキシブルで、ギアシフトのクオリティも高かった。ハンドリングも一新されている感じだ。

€10億(1,400億円)をその開発に費やした、全く新しいスーパーミニは、われわれの期待を裏切ることはないだろう。

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