かわいいバスが純EVで復活 フォルクスワーゲンID. Buzz(バズ) ニューヨークで一般公開

公開 : 2022.04.14 11:00

ユニークなインテリア  運転支援機能も充実

運転姿勢は、フォルクスワーゲンらしく人間工学に配慮されている。インテリアデザインはユニークだ。フロントシートの座面はID.4から261mm高く、全方向で優れた視認性が確保されている。

ダッシュボードの位置は高く、デザインはシンプル。メーター用モニターが5.3インチで、インフォテインメント用が10.0インチのタッチ式。オプションで12.0インチへ大きくもできる。

フォルクスワーゲンID.バズ(欧州仕様)
フォルクスワーゲンID.バズ(欧州仕様)

シフトセレクターは、ステアリングコラムから伸びるレバー。基本となるドライブモード、D(ドライブ)とB(バッテリー)の切り替えも、このレバーで行う。

大きな内装パネルは、ツートーンカラーなど多様なコーディネートが可能。LEDアンビエント・ライトなども追加できるという。

カップホルダーや、フォルクスワーゲンがバズ・ボックスと呼ぶ、センターコンソールの大きな収納ボックスなど、小物入れもふんだん。USBポートは最大8個まで搭載でき、スマートフォンのワイヤレス充電機能なども選べる。

SIMカードによるコネクティビティにも対応。無線通信でソフトウエアをアップデートでき、追って新機能を追加することもできる。

またトップグレードのID.バズでは、運転支援システムも多彩。路面状況の危険性をリアルタイムに伝えるローカル・ハザード機能や、最大90km/hまで自動的に車線変更できるトラベル・アシストの進化版などが実装される。

バッテリーは77kWh 航続距離は約400km

リアシートは、60:40で折りたたみが可能。カラベルのように、シート自体を外すことはできない。荷室容量は、標準ホイールベース版のトノカバー下で1121L。リアシートの背もたれを倒すと、2205Lまで拡大できる。

商用車仕様のID.バズ・カーゴの場合、フロントシートだけのレイアウトになり、荷室容量は3.9立方メートル。最大で奥行き2200mm、高さ1250mm、幅1700mmの荷物を載せることが可能とのこと。フロアレールとラッシングベルトの固定フックも備わる。

フォルクスワーゲンID.バズ・カーゴ(欧州仕様)
フォルクスワーゲンID.バズ・カーゴ(欧州仕様)

駆動用バッテリーの容量は、当初77kWhが標準。フロア下に並べられ、低重心化も叶えている。駆動用モーターはリアアスクル・アッセンブリーと一体。最高出力204ps、最大トルク31.4kg-mを発揮する。

加速力や最高速度はまだ発表されていない。参考までに、同じ駆動用モーターを積み、2109kgの車重を持つID.4の場合、0-100km/h加速は8.5秒。最高速度は144km/hとなっている。

航続距離の発表もこれから。フォルクスワーゲンはWLTP値で、400km前後の距離を走れることを想定している。充電能力は、家庭用コンセントで最大11kW、DC急速充電器では最大170kWまで対応する。

ID.バズには、ほかのグレードも計画されている。その1つが、170psと31.4kg-mのシングルモーターで後輪駆動のエントリーグレード。ツインモーターで299psと46.7kg-mを発揮する、四輪駆動のGTXもある。

標準ホイールベース版では、52kWhの小容量の駆動用バッテリーも選べる見込み。一方でロングホイールベース版では、111kWhの選択も可能になるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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