見た目とのギャップが激しすぎる 最高出力2000psの「バン」 フォード・スーパーバン4公開

公開 : 2022.06.24 21:45

商用バンに強力なパワートレインを搭載したレース車両「スーパーバン」の最新版が登場。4基の電気モーターからスーパーカー並みの出力を発生します。

バンにスーパーカー並みのパワー

フォードによるワンオフモデル、新型スーパーバン4が公開された。1970年代に商用バンをベースに開発されたレース車両「スーパーバン」の現代版である。

これまでのスーパーバンでは、ジャガーのV6エンジンやコスワース製F1エンジン、フォードGT40のV8などを使用してきたが、スーパーバン4は電動パワートレインを搭載し、そのパフォーマンスを披露するショーケースとなっている。

フォード・スーパーバン4
フォード・スーパーバン4    フォード

スーパーバン4は、最近発表された新型フォードEトランジット・カスタムをベースにしているものの、残されているのは基本的なシルエットのみ。ベース車両の最高出力は約270psだが、今回のワンオフモデルはその約8倍の出力を持つ。

4基の電気モーターを搭載し、スーパーカーのロータスエヴァイヤに匹敵する最高出力2000psを発生。0-100km/h加速は2秒以下と、歴代スーパーバンで最速とされている。50kWhのバッテリーは、重量配分を最適化するために車体中央に搭載され、急速充電器ではわずか45分で充電することができる。

ドライブモードは、「ロード」、「トラック」、「ドラッグ」、「ドリフト」、「ラリー」の5種類があり、走行状況に応じて出力特性を調整できる。また、ピットレーンでのスピードリミッターや、片方の車軸をロックしながらもう片方を回転させバーンアウト(タイヤを空転させて加熱すること)を行うという「タイヤクリーニングモード」なども用意されている。

空力を考慮した特殊ボディ

スーパーバン4の開発は、フォード・パフォーマンスとオーストリアの電動ラリー団体STARDの協力により行われた。

ベースとなるEトランジット・カスタムのフロアパンの上には、スチール製のスペースフレームと軽量コンポジットパネルからなるボディが載せられ、サスペンション、ブレーキ、ステアリングはすべてサーキットで鍛えられたシステムとなっている。

フォード・スーパーバン4
フォード・スーパーバン4    フォード

大型のフロントスプリッター、サイドスカート、GT3風のリアディフューザーなど、ダウンフォース強化のために過激なエアロパーツが装着されている。ボディ後部は空力を最適化させるために肉抜きされ、リアエンドに向かって細くなる独特の形状となった。それでも車内後部への荷物の積載は可能で、サイドに積載用のドアが設けられている。

キャビンには、フルロールケージとFIA公認のレースシートを装備。フォード・マスタング・マッハEから移植されたタッチスクリーンが搭載されており、「レースから一息ついて、ルートを検索したり、充電器を探したり、Wifiに接続して電話をかけたりする」ことができるという。

フォードは次のように述べている。

「スーパーバンは、フォードの先進的なEV技術とコネクティビティの機能性を示すだけでなく、ハイスピード・サイエンスの実験台でもあるのです。その厳しい走行シナリオと制約のない設計コンセプトにより、EVのエンジニアリングとコネクティビティの限界を押し広げ、将来のレースカーや公道走行モデル、ソフトウェア、サービスを改善することができます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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