フェラーリ・レーシング・デイズ2022 創業75周年を祝い、500台が鈴鹿に

公開 : 2022.06.29 20:25  更新 : 2022.06.29 20:26

「フェラーリ」のイベントが、鈴鹿サーキットで開催。稀少モデルやF1マシンが走り抜ける会場をレポート。1000人ものオーナーが来場しました。

フェラーリ・レーシング・デイズとは

撮影:Kazuhide Ueno(上野和秀)/フェラーリ・ジャパン

「フェラーリ・レーシング・デイズ(FRD)」が6月24~25日に鈴鹿サーキットで開かれた。フェラーリ社がオーナーのために開くサーキット・アクティビティで、世界各国で開かれている。

日本では2012年にスタートし鈴鹿サーキットと富士スピードウェイを舞台にして開かれてきた。しかしコロナ禍の影響による休止もあり、4年ぶりに開催された。

参加したオーナーと愛車を加えた記念撮影。F1とXXプログラム車を前列に並べ、2列目にはF50、288GTO、F40を、3列目にはFFX、ラ フェラーリ、エンツォ・フェラーリ、4列目にモンツァSP1/SP2を配置。前列中央はフェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長。
参加したオーナーと愛車を加えた記念撮影。F1とXXプログラム車を前列に並べ、2列目にはF50、288GTO、F40を、3列目にはFFX、ラ フェラーリエンツォ・フェラーリ、4列目にモンツァSP1/SP2を配置。前列中央はフェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長。    フェラーリ・ジャパン

「FRD」では個人オーナーが所有するフェラーリのF1マシンが走行し、個人オーナーが車両開発に協力する「XXプログラム」のFXX-K Evoと599XXが豪快な走りを見せた。

このほかフェラーリ・オーナーによるスポーツ走行や、同伴者が同乗してサーキットランを楽しめるファミリー走行などが用意され、自ら所有するフェラーリで存分に楽しめる場が用意された。

また4月にワールド・ローンチされたV6 PHEVのフェラーリ296 GTSが、FRDのなかでメディアとオーナーに披露されたこともニュースだ。

フェラーリ創業75周年を迎える記念すべき年ということもあり、会場には各地から500台以上のフェラーリと約1000人ものオーナーが集結し、パドックはフェラーリ一色に染まった。

F1マシンも登場 フェラーリのDNAを体感

最も注目を集めたのが闘うフェラーリを体現するマシンたちだ。

これらのマシンは展示だけではなく、本気でコースを走りフェラーリ・サウンドを鈴鹿に響き渡らせた。

2010年シーズンにフェリペ・マッサがドライブしたF10が参加。
2010年シーズンにフェリペ・マッサがドライブしたF10が参加。    フェラーリ・ジャパン

往年のフェラーリF1マシンで現役時代さながらに走行する「F1クリエンティ」は、2010年のF10と2003年のF2003-GA、1989年F1-89(ティーポ640)が参加。

F2003-GAはシューマッハーが駆りチャンピオンを獲得したマシンで、カン高い官能的なフェラーリ・サウンドは健在。ギャラリーを感激させる素晴らしいものだった。

F1-89はF1マシンで初めてパドルシフトを備え、1989年のスペインGPでナイジェル・マンセルのドライブで2位に入賞した個体。12気筒エンジンならではの快音を放った。

一方XXプログラムには最新モデルのFXX-K Evoと2台の599XXが参加し、豪快なエグゾーストノートを響き渡らせた。ピットには最新の488GTモディフィカータも並んだ。

このほかイコーナ・シリーズの第1弾として送り出されたモンツァSP1とSP2は、特設ピットに姿を見せ、クラシック・レーサーをイメージしたスタイリングを披露した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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