最大の強みはe-パワー 日産エクストレイルへ英国試乗 優れた洗練性と実環境の燃費 前編

公開 : 2022.10.31 08:25

開放的で実用的な7シーターの車内

新しいエクストレイルの基礎骨格をなすのは、ルノー日産三菱アライアンスが擁するCMF-Cプラットフォーム。新しいキャシュカイなどグループ内の中型モデルが活用する、おなじみのものといえる。

エクストレイルでは、リア・サスペンションがマルチリンク式になる。シートレイアウトは2列5名のほか、今回試乗した3列7名も選べる。週末のサッカーや野球教室の送り迎えで活躍すること、うけあいだろう。

日産エクストレイル e-パワー e-4orce アセンタ・プレミアム(欧州仕様)
日産エクストレイル e-パワー e-4orce アセンタ・プレミアム(欧州仕様)

2列目のシートは、5シーター版でも前後にスライドが可能で、背もたれは60:40に分割して倒せる。7シーター版の3列目は子供だけでなく、小柄な大人なら問題なく座れる大きさがある。荷室のフロア部分にきれいにたたむこともできる。

荷室容量は、7シーター版の3列目をしまった状態で485Lと充分。ただし、ライバルのヒョンデ・サンタフェは571Lと、ふた回りほど広い。

後部座席側でも車内は明るく開放的。試乗車にはオプションのパノラミック・グラスルーフが装備されており、とても居心地良く感じられた。

前列シート側も、同様に快適といえる。ドライビングポジションは起き気味のコマンドスタイル。ダッシュボードやセンターコンソールなどの主要な車載機能のスイッチ類は、手の届きやすい位置にレイアウトされている。

3代目エクストレイルのスイッチ類のレイアウトには少し慣れが必要だったが、4代目では合理的に整頓された印象。操作しやすいと感じるだろう。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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