シトロエンC5 Xの兄弟 プジョー408 ハイブリッド225へ試乗 新型クロスオーバー 猫耳付き

公開 : 2022.12.06 08:25

スタイリッシュなクロスオーバー・ファストバックの408が登場。個性的な雰囲気や広々とした車内を英国編集部は評価します。

シトロエンC5 Xのプジョー

プジョーからスタイリッシュなクロスオーバー、408が登場した。フランスらしい、新しさに溢れたモデルだと思う。

ところでこの408という名前だが、プジョーの命名ルールに従うなら、405から406、407へ進化した中型サルーンの最新版へ与えられるのが妥当といえる。だが、実質的な後継モデルは現行の508が担っている。

プジョー408 ハイブリッド225 GT(欧州仕様)
プジョー408 ハイブリッド225 GT(欧州仕様)

車高が嵩上げされたクロスオーバーだから、4008というモデル名の方が合うかもしれない。ファッショナブルで特別感が漂い、3008と5008の中間という位置づけだとしても違和感はないように思う。

プジョーは10年ほど前まで、三菱アウトランダーをベースにした4007という7シーターのオフローダーを販売していた。しかし408はクーペ風シルエットで、雰囲気がまったく異なる点も興味深い。

さらに、408という名のサルーンを東南アジアや南アメリカでプジョーは販売している。混乱を避けるため、その市場ではこのクルマを408 Xとして販売するという。

順調にモデル数が増えている同社らしいテーマだが、この408は、実質的にはシトロエンC5 Xのプジョー版といえることは事実。スリークなルーフラインに不足ない実用性を融合させ、流行に合わせて少しワイルドな見た目で仕上げられている。

プジョーらしい大胆なスタイリング

C5 Xと比べてみると、ファストバック・ボディのシルエットは共通しており、基礎骨格をなすEMP2 V3というアーキテクチャも同一。欧州で提供されるパワートレインも、基本的にはシトロエンとプジョーでラインナップは同じのようだ。

今回試乗した、ガソリン・ターボエンジンと電気モーターが組み合わされた、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)もその1つ。追って、バッテリーEV版も登場予定にある。

プジョー408 ハイブリッド225 GT(欧州仕様)
プジョー408 ハイブリッド225 GT(欧州仕様)

C5 Xと密接な関係性を持つ408だが、デザイナーの仕事ぶりは見事。シトロエンとは明確に印象の異なるボディを生み出しており、ラインナップの一員としての訴求力は充分だろう。

フロントマスクを中心に大胆なスタイリングが与えられ、リアフェンダー付近やLEDテールライトの造形がプジョーらしさを強めている。全長はC5 Xより僅かに短く、引き締まったアスリートのような佇まいがある。

前後に貼られた408のロゴは少しクラシカル。20インチと大きいアルミホイールのデザインは、放射状ではなく斬新。好みが分かれそうだ。

後ろ姿を特徴づけている要素の1つが、Cピラー上部のルーフスポイラー両端にある通称「猫耳」。走行中の空力特性を改善させるだけでなく、リアシート側の頭上空間を確保するため、飛び出た構造部分を視覚的になじませる役割がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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