ヴォクゾール・アストラGTC VXR

公開 : 2012.02.08 13:00  更新 : 2017.06.01 00:54

ヴォクゾールは、ジュネーブ・モーターショーで277bhpのパワーを持つアストラVXRを発表する。このクラス最高のパフォーマンスを持つフロント・ドライブのこのモデルは、ライバルのフォード・フォーカスSTをも凌駕する性能を持っている。ターボチャージャーとダイレクト・インジェクションを備えた2リッターの「ファミリーII」エンジンは、40.2kg−mのトルクを持ち、アストラ史上最もパワフルなパワーユニットでだ。

20インチのマルチスポーク・アロイホイールの下に隠されたブレーキのために、フロントスポイラーにあけられたインテークはアグレッシヴそのもの。VXRのキャラクラーを如実に表している。インテリアでは、ハイバックシート、ステッチのあしらわれたレザー・トリム、ステアリングにつけられたVXRバッヂがスポーティさを醸し出している。

その強大なトルクに負けないように、VXRはGM/サーブで開発されたハイパーストラットを採用する。ハイパワーなフロントドライブ・モデルがしばしば悩まされるとトルクステアとの「ステアリング・ファイト」をセパレート・ナックル・ジョイントで防止しているのだ。フォードとルノーもこれに似たフロント・サスペンション・デザインを採用している。

VXRは、メカニカル・リミテッド・スリップデフも採用している。それはホイールスピンを減らし、スタンディングスタート時や、コーナーからの立ち上がりでトランクションをコントロールするのに役立つ。この装備がどれだけステアリングに影響するかはまだわからないが、フォード・フォーカスRSがこの問題に苦しんでいたのは確かだ。

以前のアストラのホットモデル同様、サーキット走行の対応も可能な調整式のダンパーが取り付けられる。これによってよりハードコアなセッティングも可能だ。

ブレーキには、VXRはブレンボ製のものが奢られる。

シャシーはニュルブルクリンクで調整されている。どれだけの時間がかかったかはヴォクゾールは公表していないが、開発の一部は、レーサーのジョー・ウィンケルホックの手によって行われているとう。ウィンケルホックは、1999年のル・マン24時間でBMWスポーツプロトタイプで勝利し、更にはヴォクゾールの兄弟会社であるオペルでDTMを戦ってきた選手だ。

「われわれは、ニュルブルクリンクの上だけでなく、すべての路上で、最もエンスージァスティックなドライバーでさえも納得させられる素晴らしいパッケージを作り上げた」とウィンケルホックは語っている。

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