駐車監視、4つのカメラで! 高級車オーナーに支持されるドライブレコーダー「パーフェクト4」に注目

公開 : 2023.04.29 17:05  更新 : 2023.11.24 14:10

4カメラで4方向を撮るスマートレコ・パーフェクト4(TCL)に触れてきました。ドラレコの出荷数が“減少に転じた”と報道されていますが、独創的な開発力で市場を切り開きます。

前・後・左・右が録れるパーフェクト4

スマートレコ”は、TCLが展開するドライブレコーダーのブランド。

国内ではドライブレコーダーという装置の認知がきわめて低かった2011年からリリースされている。しかも当初から「前後録画」と「駐車監視」を備えていたという。

スマートレコ・パーフェクト4(8万3490円)
スマートレコ・パーフェクト4(8万3490円)    浜先秀彰

その後現在までの12年の歴史で多くのモデルを投入したが、「タッチパネル操作」「音声ガイド」「タイムラプス」「SDカードフォーマットフリー」「SDカード寿命判断」などの機能をいち早く搭載。業界をリードする存在の1つといえるだろう。

そんなスマートレコの最新モデルとなるのが「PERFECT4(パーフェクト・フォー)」。

そのネーミングが示す通り完璧な1台……というのも、今までのドライブレコーダーでは実現ができなかった「全方位撮影」と「高画質」を両立しているのだ。

他社で採用している360°カメラの全方位モデルでは、拡大すると画像が不鮮明だったり、車内から窓越しに車外を撮影するため死角になる部分があるなど弱点もあった。

だがPERFECT4ではフロント、リア、左右サイドのウインドウ部分にフルHD画質のカメラを装着するため映像がきわめて鮮明で、前方を遮るものも一切ない。

まさに死角なしの映像 どう見える?

システム構成は3.5インチの大型タッチパネルディスプレイを備えた本体と4個のカメラ。

セパレートかつコンパクトなので目立たずスマートな取付けができ、インテリアの雰囲気を壊してしまうこともない。

(上)Wi-Fi接続したスマホで前方カメラの録画を再生。(中)同じく、スマホで左サイドのカメラ映像を再生。(下)PC向けビュワーソフトでは4つの映像を同時に見られる。
(上)Wi-Fi接続したスマホで前方カメラの録画を再生。(中)同じく、スマホで左サイドのカメラ映像を再生。(下)PC向けビュワーソフトでは4つの映像を同時に見られる。    浜先秀彰

まさに“死角がない高画質な映像”を撮影できる唯一のドライブレコーダーなのだ。同社では特許取得済みだという。

記録映像の再生は本体ディスプレイ、専用アプリをインストールしたスマホ(Wi-Fiで接続)で行えるが、専用ビュワーソフトをインストールしたスマホであれば4つのカメラ映像を同時に見られる。

歪みがなくクッキリとしたフルHD画質のため側方を走行する車両のドライバーの顔までしっかりと確認ができ、明らかに360°カメラ搭載ドライブレコーダーの映像とはクオリティが段違いだ。

これならば側面衝突や幅寄せ走行、自転車やバイクのすり抜けなどの状況も克明に記録できる。

カイエン/Gクラス乗りが選ぶ駐車監視

そして絶対に見逃せないのが「駐車監視」モードとの組み合わせ。

ボディへの衝撃を検知すると自動的に録画を行い、ボディへのイタズラ、隣の駐車車両からのドアパンチ、当て逃げなどの状況を記録。超低電力録画によって起動も高速だ。

駐車監視モードを標準搭載。タイムラプスで長時間録画もOK。本体の3.5インチ・タッチパネルディスプレイで操作できる。
駐車監視モードを標準搭載。タイムラプスで長時間録画もOK。本体の3.5インチ・タッチパネルディスプレイで操作できる。    浜先秀彰

また、Wi-Fiを搭載しているため自宅・オフィスの駐車場などWi-Fiルーターの通信範囲にクルマがあれば、異常が発生した際にオーナーが持つスマホへと通知を送ることが可能。各カメラには青色LEDが内蔵され、駐車監視時には点滅(前後カメラ)や点灯(サイドカメラ)をして威嚇効果を発揮する。

オープンカーを除きほとんどのクルマに適合するが、リアクォーターウインドウを持たない車種については取付け時に加工が必要になる場合がある。

現在のところアルファードヴェルファイアポルシェ・カイエン、ポルシェ・マカンメルセデス・ベンツGクラスなどへの装着が多いというが、いずれも高級車だけにユーザーはセキュリティに対する意識が高いそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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