トヨタと日産で、ベスト10を独占 部品確保で波に乗れるか 4月の登録車・新車販売を分析

公開 : 2023.05.10 12:20  更新 : 2023.11.08 01:10

4月の軽 改良型タントが伸びる

4月の軽自動車ランキングは、生産調整の影響で前年同月比3.0%減となったものの1万4986台を売り上げたホンダNボックスが、11か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、昨年10月にマイナーチェンジしたダイハツタントが同64.8%増(1万1981台)を達成して前月と同位に位置。
また、第3位には同31.8%増の1万18台を販売したスズキスペーシアが入り、第4位にはキャンバスのセールスが好調なダイハツ・ムーヴが同40.7%増(1万10台)を成し遂げてランクインした。

王者Nボックスを追いかけるダイハツ・タント。ファンクロス(写真)の登場で勢いに乗る。
王者Nボックスを追いかけるダイハツ・タント。ファンクロス(写真)の登場で勢いに乗る。    AUTOCAR JAPAN

部品供給の状況を吟味しながら受注残の解消に努めるスズキ・ジムニーは、前年同月比30.3%増(3267台)を記録。また、昨年6月に発売した軽EVの日産サクラは2370台、三菱eKクロスEVは533台の販売台数を成し遂げる。

さらに、軽自動車唯一の2シータースポーツモデルであるダイハツ・コぺンは同16.0%増(420台)と、好調なセールスを維持した。

一方で商用車カテゴリーでは、昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼットカーゴが同9.3%増(8113台)、昨年4月に仕様変更を図ったスズキ・エブリイが同19.0%増(4930台)、昨年8月にデビューした新型軽バンのスズキ・スペーシア・ベースが966台の登録を達成した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた4月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが8か月連続での首位。

以降はトヨタヤリス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシアの順で続く。

また、月間販売台数1万台超えは6車種と、前年同月の3車種から倍増。ここからも、生産体制の復調ぶりがうかがえる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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